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書籍

崇高なるかがり火

崇高なるかがり火の謎
帝国大学歴史記録部、歴史学者助手、オーグスタ・プルシウス

聖アレッシアの素晴らしい統治の開始と共に、時の竜神アカトシュは彼女に数多くの贈り物を授けた。
知恵、自制、活力、そして王者のアミュレットだ。
アミュレットがアカトシュと人間やエルフの契約を保つ役割を果たしていることはよく知られている。
だがもう一方の「崇高なるかがり火」に関してはあまり知られていない。

かがり火は職人が鋳造した大釜で、ドラゴンのねぐらを模した彫刻を施されている。
伝説によると大釜の底はニルンの中心部まで届くほどの深さで、誰も傍にいない時は彫刻のドラゴンたちが遥か昔に滅びた言葉を使い、互いに囁き合うという。
かがり火はアカトシュの原初の光となる。
これが灯ると、上の街のドラゴンファイアが灯る。

かがり火の場所は極秘となっている。
アレッシアの子孫にはエセリアルの「歌」を通じて呼ばれるのが聞こえるという者がいる。
この考えによって、多くの者が下水道へと誤って導かれていった。
自分がドラゴンボーンだと信じる高慢で愚かな者たちが地下に潜ると、それを隠れて待ちわびていた生物の胃の中へと納まっていった。
しかし、これがかがり火の真の目的である可能性もある。
皇帝となるに相応しい力と狡猾さを試しているのかもしれない。
帝国の下水道は愚か者を容赦しない。
歌が聞こえないなら、かがり火を探さないように。

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