「戦士の神の書: 4:22—ウスノクの怒り」から抜粋
ウスノクが狩りをするのは食料や遊びのためではなかった。
殺しのスリルのためでもない。力を証明するためだ。
彼の前で立ち上がった野獣は、木々よりも高くそびえていた。
自らの拳と、信じる神トリニマクの祝福しか武器はなかったが、前進し、一発お見舞いした。
トリニマクの祝福を受けた彼には一撃で十分だった。
一瞬で終わった。
どんなに多くの鱗や脂肪や筋肉を持つ生き物でも、彼が怒って標的を殴る力は止められなかった。
野獣は叫ぶことも泣くこともほとんどできないまま倒れた。
ウスノクは浮かれなかった。喜ばなかった。
ただ次なる挑戦を求めて狩りに行くだけだった。
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