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書籍

グリーフ砦修復

破壊者イドリアン・ヴォルターノ著 第二紀580年春

目覚めの炎教団の大司祭の命により、グリーフ砦を訪れて古き要塞の調査を行った。ここは帝国ハートランドの基地として理想的な場所だ。そして島の立地は、我々の重要な任務を好奇の目から遠ざけてくれる。推薦理由は下記の通りだ。

まずは歴史的背景から伝える。グリーフ砦はシルバーフィッシュ川の河口にある島に、第一紀2709年から第一紀2718年にかけて構築された。この時期は皇帝レマン一世の治世初期に当たる。ニベンの湾東沿岸をトランス-ニベンやブラック・マーシュから防衛するのを目的としていたが、完成前から過剰だと言われてきた。第二帝国が急速に拡大したことで、敵艦隊がニベンに攻め寄せてくる本格的な脅威は消滅してしまい、最も攻撃的なアルゴニアンの襲撃者ですら、ハートランドに直接攻撃を仕掛けてくることはなかった。第一紀2900年に、要塞はほぼ放棄された。

その後300年、この帝国の砦は近隣都市の税関と巡視隊が、密輸や付近での海賊を取り締まるための監視塔として何度か利用した。しかし、誰も本格的にグリーフ砦を修繕しようとしなかったため瓦解した。壁と石の塔の状態は良好だが、ニベン湾周辺の湿度のため、木の床や屋根は修復できないほど朽ち果てている。

砦復興のための計画は下記の通りとなる:

第一段階(2ヶ月)
土地を所有し、維持費を支払う意思のある貴族であれば、軍団長議会から砦を借りられるとのことだった。「密輸予防の巡視」を支援するのもやぶさかでないという近隣の領主を用意し、レヤウィンの係官を適切に買収する。この問題に関しては、すでに大司祭が手を打たれているとのことだ。

第二段階(4ヶ月)
砦の港を修理し、付近の運河を浚渫する。現状では、島に小型ボートで近づいてから岸まで歩いて上がるしかない。大規模な修理を実行するには、重い木材や石材を積んだはしけが接岸できる上陸地点が必要だ。安価な労働力はブラヴィルとレヤウィンで手に入る。労働者のための仮設住宅も必要だが、それはテントや小屋で十分だろう。

第三段階(8ヶ月)
傷んだ土台を修繕して壁を補強する。もっとも困難な作業は城郭の下にある地下室の大規模な拡張だ。教団の特殊計画のためにこのスペースが必要だと聞かされている。要塞のこの部分の修復作業を担当させるために連れてくる職人は、仕事が終わり次第始末せねばならない。遠くの都市から呼び寄せて、この地の官吏に探りを入れられないようにせねばなるまい。

第四段階(4ヶ月)
内部の建物の床と屋根を全て張り直す。必要に応じて建物に家具を入れる。この作業は近隣の労働者で十分だ。しかし、砦には誰一人立ち入らないようにしなければならない。倉庫と武器庫に、それなりの規模の駐屯兵が3ヶ月しのげる物資を用意しろ。ブラヴィルはさほど遠くないが、定期的な物資供給をあの街に頼るわけにはいかない。継続中の三旗戦役に近いからだ。

資金が十分だと仮定すれば、1年半ほどで再建されたグリーフ砦に住めるようになる。メエルーンズ・デイゴンに栄光あれ!

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