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希少アンティーク商人マクサ・コランド著
アサシンが使用する道具はたくさんあるが、ある武器だけは闇の一党の兄弟と姉妹にとって特別な存在となっている。それは悲痛の短剣と呼ばれる特に特徴のない短剣で、彼らの仕事のシンボルであり、彼らの影の支持者の象徴となっている。この短剣は、夜母が自分の子供達を生贄として捧げた時に使ったためそう呼ばれるようになったと言われており、闇の一党の者達がその恐ろしい任務を実行する時に使用される。闇の一党全体で1本の短剣を共有しているという噂があるが、それとは反対に、各人の武器はオリジナルのものを模して作られたものだという報告もある。前者より後者の方が真実に近いと考えているが、真相は未だに謎のままである。
悲痛の短剣は闇の一党を守護する神、恐怖の父シシスに捧げられたもので、これで命を奪うとその魂を直接虚無に送れると言われている。私は同じような遺物を研究してきたが、そのようなマジカの存在を証明するようなものは見つかっていない。シシスの従者だけがそのような力を引き起こすことができるのかもしれない。しかし実のところ、この短剣はそれを持つ者にとって特別な宗教的意味合いがあるだけで、魔法のような力はないのではないだろうか。それに闇の一党の被害者達は、少なくとも魂がシシスの元に送られると彼らが信じているとされる方法、つまり毒や破壊工作といった、誰もが想像できるような方法で殺されているのである。
闇の一党は秘密主義であるため、情報を手に入れることはほとんど不可能であり、いくらこの件を調査してもせいぜい疑惑止まりにしかならず、調査することもままならない状況である。この件を公にすることで、他の勤勉な学者達があの謎に包まれた暗殺集団を調査し、彼らの信仰心と行動を取り巻く謎を解明する手助けをしてくれると信じている。
[意図的にここで切られている]
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