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書籍

ゴンファローネ湾の巨像

ゴンファローネ湾歴史社会協会会長、ミラメル・シャラセル著

ハイ・アイルの誇り、いや諸島全体の誇りが、ゴンファローネ湾の港から立ち上がり、300フィートほどの高さにそびえたっている。ゴンファローネ湾の巨像は、この島の民と歴史の力と威厳を示す偉大なる像である。しかし、ハイ・アイルの民の大半はこの偉大なる巨像を畏敬と驚異の念をもって眺めるが、像が建設された歴史や、像が体現しているもの、あるいはこの巨大記念碑が誰の顔をかたどっているのかを実際に知る者は少ない。そう、筆者はそれを修正すべき時が来ていると思うのである!

ゴンファローネ湾の巨像は、全旗海軍のための主要な記念碑の案として始まった。大艦隊の生き残りがハイ・アイルに帰還した後、建築監督のトビン・ムーアクロフトが男爵提督ベンドゥ・オロに計画を見せた時、オロはそれを却下した。オロが全旗の小島の記念碑のために望んでいたのは、全旗海軍を構成したすべての船と船乗りを称えることであり、特定の人物の記念碑ではなかった。たとえその人物が男爵提督であっても。こうして、小島の記念碑が建設される間、巨像の計画は見合わせとなった。

第一紀2274年に全旗の小島の記念碑群の完成が近づくと、スロードに対抗して全旗艦隊を集め率いたベンドゥ・オロの尽力を正しく評価する時が来たと判断された。ゴンファローネ湾から突きだす荒々しい岩が選ばれ、石細工の達人と加工術師のチームが集められ、そびえたつ岩壁を芸術作品に変える作業が始まった。完成式とお披露目は第一紀2290年に行われた。ベンドゥ・オロは老齢で健康に優れなかったが、それでもアンヴィルからはるばるやって来て名誉を受け入れた。

多くの人々が巨像と呼ぶようになったこの作品は、ハイ・アイル民にとって驚異であると同時に誇りの源でもある。今日、ベンドゥ・オロの名や彼がタムリエルの民のために成し遂げた業績を記憶する者は少ないが、港を見下ろす彼の顔は、その眼差しの下を歩むすべての者に安心を授けている。伝説によれば、巨像が立っている限り、ハイ・アイルやシストレス諸島に危害が加えられることはないとされている。像が末永く立ち続けていることを願いたい!

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