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書籍

ブライア・ハートの世話と餌やり

ガル・クーはブライア・ハートを愛している!
彼女は興味深い古い鳥、あのハグレイヴンだ。
古いブレトンの砦に来て以来、私の役目はウィンターボーンの中でガル・クーを支援し、彼女がブライア・ハートを成長、繁殖させるためにどんなことでもしてやることだ。
ブライア・ハートは不思議だ。
大きな果実のようにも、大型動物の心臓のようにも見える。
あるいは人間の心臓のようにも。

今日は世話の行程を間近で見ることになった。
まずは死体だ。
ウィンターボーンは敵の死体を好むが、彼らに罪の意識はない。
オークでもウィンターボーンでも、はたまたハーピーですら、どんな死体でも構わない。
死体で生まれたら、それをハグレイヴン自ら考案した奇妙な儀式で清め、特別に仕立てた区画の土の上に置く。
そして、ファンファーレが響く中敬虔な態度で、置かれた死体にブライア・ハートの種を加える。

この死の庭園に、呪文と血が餌と水として与えられ、まもなく死体から最初の芽が出る。
芽はまたたくまに苗木となり、やがて小さな木となる。
この小さな木々は根の組織を通じて、砦の中庭でハグレイヴン達が世話をする大樹とつながっている。
苗木は大樹の健康と総合的な力に貢献していると思うが、この件についての私の疑問は、ガル・クーを初めとするハグレイヴン達に無視された。

一方、ブライア・ハートの果実は苗木にも大樹にも実り、耳について離れない滝のような音を要塞じゅうにこだまさせる。
果実が熟すと、もう移植できる。
そしてここで我らが戦士の出番となる。
たいてい、ウィンターボーンの戦士が戦闘で死ぬと、ハグレイヴンは熟したブライア・ハートを戦士に授けられる。
その魔法の手順では、死んだ戦士にブライア・ハートを押し込み、蘇らせ、ブライア・ハートの戦士にふさわしい力と不屈の心を新たに授ける。

そして詳しいことは分からないが、生きた戦士にブライア・ハートを埋め込む方法もあると考えられる。
檻の中で最も強力で忠実な戦士達が瞑想し、ブライア・ハートの戦士になる心の準備をしているのを見たことがある。
その名誉を私が授かることをガル・クーが同意したら、彼らも許してくれるだろう。
そうなったら、どんな結果になるかお知らせする。

フロストブレイク要塞にて、あなたの姉妹

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