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書籍

オルシニウムの戦い

二枚舌のバンゴール著

オルシニウムの戦いは激しさを増した。
奇襲攻撃にすでに動揺しているクランが聖堂に撤退すると、ブレトンはついに壁を突破し、街になだれ込んだ。
クランの族長達はすぐに撤退しなければ、愛する聖堂の中で死ぬことになると覚悟していた。

背後の聖堂の扉に掛け金を掛けたとき、大族長は振り返り、長男に指示した。
聖堂の下のトンネルへの道を開けるには、柱を正確に配置する必要がある。
これから言う言葉を覚えていれば、道は開ける。

そう言って大族長は次の言葉を伝えた。
「私の目は戦場を眺めているが、心は穏やかだ。右側面はクラン・ルクシンが激しく戦い、敵を寄せ付けない。左側面はクラン・ブラゴシュが盾として、見えない場所から守っている。頭上はクラン・ラスカールが丘を守り、弓を構えている。」

今度は大族長の息子の出番だ。
あの言葉を思い出し、クランとシンボルの知識を呼び起こすのだ。
さもなければトンネルは開かず、オークのクランは滅びるだろう。
そんなことを許してはならない。

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