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書籍

三十六の教訓: 第十八説話

ヴィベク著

第十八説話

ドゥエマーとの戦争の前に、ホーテーターに教えられることは全て教えたとヴィベクは感じていた。この時点で戦詩人は時の書の執筆を始めねばならないと決断した。なぜなら、年を重ねた世界が歪みつつあったのである。

ヴィベクはモーニングホールドに入り、ムアトラから逃げ出した九体の怪物と戦うことをアイエムに告げた。

「私はまた戻る」彼は言った。「ドゥエマーの偉大な建築家に、最後の一撃を浴びせるために」

アイエムはこう言った。「彼らは強いが、九体のうち八体しか見つけられないでしょう。あなたが時の書を作る決断をしたことで、九体目はすでに消滅しました」

アイエムは彼自身のことを言っているのだと、ヴィベクは理解した。

「何を悩んでいるの?」と彼女は聞いた。

彼は悩みがあるからこそ三位一体の剣なのである。それを知っていた彼は、恥も恐怖も感じなかった。その代わり、この言葉で説明した:

「透明の門の一員があまりに古くなり、後継者が実際の模型の改善ではなく、現在の世界の状態に合わせた関連した模型になることがあるだろうか? 未来に起こることがセトに理解できないほど奇妙でない限り、母であるあなたが心配する必要はない。処刑人と愚か者も同様だが、私はそのどちらでもない。

「理想の形は変わるかもしれないが、本質は変わらない。だが西でもレインメーカーは消える。もう誰にも必要とされていない。

「以前の模型が理想に基づいて置かれているのではなく、無意識に常時変わりゆく定命の問題と繋がっているという理由で、それを追放できるだろうか?」

ヴィベクが完全だった頃、アイエムに言った言葉である。賢き者はこれを誤って解釈してはならない。

アイエムはこう言った。「だからあなたはネッチマンの妻の下に生まれ、母親の像と一つになり、水の中、炎の中、鉄の中、灰の中、東の全ての芸術が一つとなり、六倍の知恵を持ち、男と女の融合体、魔法の両性となり、戦いの原理、言葉における性の死、中界で唯一の存在となったのね」

その時ヴィベクは時の書を記録する意味を理解した。

この説話は禁じられている。

この世界とその他の世界において、十八引く一(勝者)は魔法の円盤であり、暴力によって天に届くよう投げられる。

この説話は真実ではない。

言葉の終わりはアルムシヴィである。

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