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書籍

デスホッパーの恐怖

レミウス・ヴォルソナスの日記より

発見が困難なデスホッパーの調査を始めてから6日になる。同僚は私のことを異常だと言う。そうかもしれない。馬ほどの大きさのカエルを追うには少々の狂気が必要だ。だが、優秀な研究者でちょっとした危険を好まない者などいるか? あんな途方もない生き物について始めて書いた人物として歴史に名を残せるなら、命を危険に晒す価値はある。

デスホッパーは通常群れで見られる。1匹だけでいるのを見かけたら、他の個体を探すべきだ。この巨大なカエルは棲家であるよどんだ水の表面のすぐ下に潜むことを好む。忍耐強い狩人で、大抵は何も知らない獲物が彼らの通り道に迷い込む失敗を犯すまで待ってから攻撃を仕掛ける。

デスホッパーとの遭遇に関して第一に知っておかねばならないのは、彼らの毒性が極めて高いことだ。その毒が皮膚から分泌されているのかを見極められるほど近くに寄れないが、近々そうする計画である。それに応じてこの記録を新たに書き加えるつもりだ。だが、彼らがかなり遠くまで毒を吐き出せることに気付いた。私はこの巨大な毒物の塊が、あらゆる材質のものを浸食するのを見た。防護のない肉体だったらどうなるか、想像しただけでゾッとする。

第二に注意すべき点は、デスホッパーがそのとてつもない大きさをうまく利用することだ。この生物は空高く飛び上がり、気絶するほどの激しさで獲物の上に飛び降りることが知られている。その後、デスホッパーは横に飛んで放心状態の獲物を混乱させてから、最後の大抵は致命傷となる攻撃を放つ。これまでの研究の日々で、デスホッパーが大きな獲物を丸ごと飲み込むのを見た。だが、その口の中には細く、この上なく鋭い歯が数百も生えている。デスホッパーにとって、骨を噛み砕くなど造作もないことだ。

私はこの巨大で極めて残忍なカエルに際限なく魅了されている。そして、私の調査は始まったばかりだ! デスホッパーに関してこれ以上何が分かるかは想像しかできない。だが、まずは近づかなければ!

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