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書籍

恐ろしい鳥: その生態

ダルダーフィン著

私は捉えどころがなく危険な恐ろしい鳥を探すため、北エルスウェアのより人里離れた地域を訪ねるという、唯一無二の素晴らしい機会を与えられた! 現地ではクラサートと呼ばれるこの巨大で恐れを知らぬ猛禽は、とてつもなく攻撃的な性向を持ち、知能が高く、かつ見目麗しい存在である。可能な限り接近するつもりだ。

カジートの戦士たちはしばしば、自らの獰猛さを証明するためにこの動物を単独で狩るが、勝利と同じくらい頻繁に死ぬ。この肉食動物を甘く見てはいけないのは明らかなので、接近する際には最大限の注意を払わねばならないだろう。

* * *
私は若いオスの恐ろしい鳥を追跡して、テンマールの鬱蒼と茂ったジャングルへ入り、夜の間ずっと観察し続けた。なんと雄大な生き物だろう! 私がこれまでに会った最大のオークやノルドよりも明らかに大きい。体重は年老いたダルダーフィンの10倍もあるだろう! 見せたいものだ。彼が羽を揺らし、翼を広げるところを! 長いアーチ状の首が左右になびき、暗いビー玉のような目は月の光を受けて輝く。メスに向けて誇示しているのだろうか? 私の存在を察知して、警告を発しているのだろうか?

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いやはや、危ないところだった! あの素晴らしい鳥が空を飛べず、木登りもできないのは幸いだった。でなければ間違いなく私は命を落としていただろう! あれは警告などではなく、合図だったのだ。もう少しだけ近くまで歩み寄ろうとした瞬間、私は突然、もう3羽の恐ろしい鳥に囲まれていた! 彼は単独ではなく、群れのための偵察として行動していたのだ。実に見事だ! あの生物が持つ知能には驚いた!

恐ろしい鳥は影に隠れて移動するのに適している。羽根は濃い青色、あるいは埃がかったような黒に見え、喉の部分に印象的な、血の斑点のような模様がある。実に恐怖を誘う姿だ! 彼らが私を罠にかけた時、そのうちの1羽がセンチを追いかけ、強烈な蹴りで仕留めるところを見た。そこから鳥は鉤のようなくちばしを凄まじい力で突き刺し、肉も骨も貫通してしまった。ハイエルフの動物園では絶対に見られない光景だ。恐ろしい鳥はムーンシュガーの草花を食べると言われたが、それは違う! 彼らは血に飢えた猛禽だ!

夜を通して、私はこの群れが接近してくる全てのものを攻撃するのを見た。彼らが集団でアンテロープを殺しておきながら食べなかった時、私は何かがおかしいと思った。巣が近くにあるに違いない。だから接近して見にいくべきだ。他の人にはお勧めできない。ものすごく危険だからだ!

* * *
恐ろしかった! 群れの狩場に近い小さな洞窟の中にいるが、ここには枝と破れた布地、羽根で作られた巣がある。心なき鳥の群れが作ったものにしては非常に精巧だ。また、巣には卵がいくつか入っている。卵は青い筋の入った暗い楕円形のオニキスのような見た目で、それぞれが私の頭ほどの大きさだ。実に素敵だ。だがこの美しい卵に触れたくはない。触れれば私の匂いで両親は卵を捨てるか、あるいは破壊さえしてしまうかもしれない。私は他の種がそういう行動を取るのを見たことがある。残念ながら、メスが1羽戻ってきたので、とりあえずはこの洞窟から動けない。

* * *
この雄大な鳥も夜中は目がよく見えないので、暗闇が訪れた機会に逃げ出すことにした。正しい判断だった。逃げたすぐ後に、さらなる群れが到着したからだ。恐ろしい鳥は、子供の世話に関しては公共的な性質を持っているようだ。

そろそろ文明の地へ戻るべき時だ。密猟者たちがエルスウェアに来ており、この雄大な生物をスポーツとして狩ろうとするだろう。読者のみなさんが私と同様に、そのような活動に対して反対の声を上げてくれることを願っている。動物には敬意を払うべきであり、保存に力を尽くすべきである。娯楽のため、あるいは恐怖から殺すべきではない。動物はこの環境の価値ある一部で、あのような見事な生物が消えてしまったら残念だ。

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