杭と骨

• 首筋にドラゴンの息を感じるのにうんざりしてるなら、ちょっと危険だが別の仕事があるぞ？
• 生きてたか、ドラゴンガード？ 興味があるなら手掛かりがある
• おい、頼まれてくれないか。もちろん、ギルドのためにだぞ？

グラーウッドの情報屋から、新たなる月の教団がエスルインという死霊術師を探しているという情報が入った。邪な計画のにおいがする。そして私が問題を嗅ぎつけると、臭い香水のようにいつもザジの姿がある

連中の会合をぶち壊してくれ

噂によれば、エスルインはバロウボーと呼ばれる巨木の下で、ジャイアントスケルトンの軍団を作ろうとしているらしい。グラーウッドの骨の園にあるバロウボーへ向かって、新たなる月の教団の大使を倒し、奴らの交渉を妨害してくれ

• さあ行け。我々には、やることがある
• また「レマン王朝年代記」でも読むか。読みたい時に限って、あの下品な女中の日記がないんだよな
• うん、お前、まだいるのか… 「解散」とか言ってくれるのを待ってるのか？ それも悪くないな
  新兵、解散！
• ついでにラム酒を持ってこい。目がぼやけてくるから、強い酒があると視界がはっきりする

奴を殺したいなら誰も止めない。しかし、骨の園から虫の教団を追い払うかどうかは大きな問題じゃない

新たなる月の連中を見せしめにして、エスルインが我々の仕事に関わるべきじゃないと判断してくれればそれでいい

• おい、私の仕事を先延ばしにするなよ。極めて重要な任務なんだからな
• ん？ すまん、珍しく面白いものを読んでいたんだ
• 何の用だ？ ここにずーっといる気がする
• やっと来た。いい知らせを持ってきたか

そう来なくっちゃ！ …誤解するなよ、ここに書いてあることをそのまま読んでいるわけじゃない。私は本当に… いや、何でもない。運が良ければ、新たなる月の教団が何を企んでいるのか、この文書からわかるはずだ

ほら、これが報酬だ、よくやってくれたな

• 帰れ。私は読書を続ける。ちょうど面白いところなんだ
• 別の手掛かりを調べるには時間がかかる。ドラゴンでも狩ってこい
• よくやった。ザジじゃこうはいかん。だが今日はもう何もない。忙しいふりをしたいなら、もっと時間をかけるんだな

分からない。何年にもなる。キャビンマンのままでいるには長すぎるぐらいだ。これだけ働いていれば、一等航海士になったっていい

ああ、キャビンマンだ。キャビンボーイと変わらないが、私は大人だからな。分からんのか？ パーフェクトパウンス号は、私が秩序を維持しなければバラバラになる。ザジ船長が統制していると思うか？ 違う。奴がどれだけ立派な船乗りだろうが、破れた帆で遠くには行けない

甲板にモップをかけ、調理室を掃除、洗濯… 船に食料も乗せた！ 言っておくがこれは手始めだ。つまり、船乗りじゃないから重要ではない、というわけではない

サイがそれに気づいたから、私はただのキャビンマンではなくなった