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クエスト

裏切られた魂

ESOクラグローン > デイリークエスト

物語内容

スカイリーチ地下墓地について聞く

スカイリーチ地下墓地の入口にいる、聖戦士ダラマーと会話しましょう。

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

気をつけろ。
深い闇がカタコンベには満ちている。
中にいる死者はもう眠っていない。

想像したより危険だ。
何かが死者を呼んでいる。
逆上させているんだ。

何が原因で起こったのか知っているか?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

古の都市スカイリーチは、様々な伝説の中で語り継がれている。
その中で、ヴィルマリルという強力なエルフの死霊術師の話があってな。
ネードの滅びの原因が彼だという説もある。
地下の遺跡を今もまださまよい続けているという説もある。

死霊たちを目覚めさせたのはそのヴィルマリルなのか?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

もしかしたらそうかもしれない。
私がカタコンベに入る前までは、神話としか思っていなかった。
だが声が聞こえたんだ。
頭の中で、もっと奥へ奥へと招くような声が。

すぐに八大神の加護を求めて逃げ帰ったよ。
加護がなければ魂を取られると感じたからな。

カタコンベへ入り、何が死霊たちを起こしてしまったのか調べてみよう。

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

ステンダールのご加護を。
もしヴィルマリルがこの闇の源なら、これは思ったより危険だ。

私は他の入口を探し出す。
あのとても不快で強要する声を避ける場所だ。

ヴィルマリルについて他に知ってるか?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

伝説によると、ヴィルマリルはスカイリーチの上級王デュラクの友にして側近だったらしい。
デュラクは彼にかなり信頼を置いていた。

ヴィルマリルは、ここのカタコンベを使って、闇の魔法を実験していたらしい。
彼とデュラク王は死霊術に興味を持っていた。

彼は上級王の友達でネードの崩壊の要因だったのか?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

伝説はそこで食い違う。
だが、ヨクダの侵略者を追い払うために、死者の軍勢を呼ぼうとヴィルマリルが提案したことでは一致している。

一説では、ネードの王たちがこのカタコンベで秘密に集まって戦略を議論したそうだ。

その後どうなった?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

ペレナールのかけらのみが、この部分の物語を記している。

そこでは、ヴィルマリルがネードを裏切ったと書かれている。
集まった王たちとその護衛を殺し、彼らの魂を奴隷にした。
王が不在のため、ネードはヨクダの攻撃に耐えきれなかったのだ。

ヴィルマリルはなぜ友を裏切った?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

その話については何も記されていない。
だが、伝説によると、ネードの数少ない戦士たちが自分達を犠牲にして上級王デュラクの復讐のために戦い、ヴィルマリルをカタコンベに封印したという。

この伝説がどこまで真実なのかは分からないがな。

カタコンベについてもっと教えてくれ。

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

このカタコンベは、ネードの町からドラゴンテール山地まで続いている。

単に街の死者を埋葬する場所ではなく、古文書によると王たちはここのカタコンベを、秘密の会議や旅のために使ったらしい。

ここをどうやって切り進む?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

センチネルで私は、古文書を研究していた。
その中に、道は地下深くの儀式の部屋に繋がっていて、そこで死霊術や闇の魔法が実験されていたとの記述があった。
この闇の源があるとしたら、そこがぴったりだろう。

ここがカタコンベの入口なのか?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

いや、聖なる入口は、とうの昔に封印された。
〈スケールドコート〉の一員がこの道を開けたのだが、私を追い払った何かが、同じく彼らを追い払った。

幸いにも、彼らも目的のものにはたどり着いていないようだ。

神聖なる騎士はなぜこんな所にいる?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

私は八大神が告げる場所に行くだけだ。
ステンダールとアーケイへの献身が、私に力と目的を与える。
私の信仰が、この見捨てられた場所へと導いたのだ。

八大神がこのカタコンベに送ったのか?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

クラグローンへの脅威に対して人々を助けるため、私はセンチネルから来た。
ここに着いた際、アーケイがここセンチネルを示したのだ。
他の者があまりにも忙しいため、見過ごされている悪の目覚めについて警告された。

スケールドコートと大蛇の問題を速急に対処しなければいけないと思わないか?

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

〈スケールドコート〉は、もうカタコンベに入って、中にある力を利用しようとしている。
〈スケールドコート〉が接触する前に、中の闇を探して倒したほうがよいだろう。

裏切り者ヴィルマリルを倒す

スカイリーチ地下墓地を探索して、ヴィルマリルを見つけましょう。

スカイリーチ地下墓地
いにしえのネードはスカイリーチの死者を街の地下墓地の巨大な墓室や通路に埋葬したが、平民と貴族で区別をつけることはしなかった。

地下墓地に入ると、ヴィルマリルの声が聞こえてきます。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

おや、客が増えたようだな。
歓迎しよう。
他の者はすでに食事を始めているぞ。

地下墓地の北側の部屋に行くと、古代ネードの王たちが召喚されます。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

さあ、私のコレクションを楽しんでいけ。
堕ちた王たちは最も価値がある。

地下墓地の南側の部屋に行くと、グレイブロードが召喚されます。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

素晴らしい作品をその目で見るが良い!
そして、その魂の力を証明してみせよ。
私のグレイブロードを倒すが良い。
できるものならな。

古代ネードの王とグレイブロードを倒した後、地下墓地の下層に行きましょう。

地下墓地の下層に入ると、ヴィルマリルが話しかけてきます。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

お前は本当に親切だな。
私の元へ、その魂を届けてくれるとは。
来るが良い。
奥で待っている。
死を受け入れることを教えてやろう。

探索を進めて、失われた魂の洞窟に入ると、ヴィルマリルが話しかけてきます。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

こっちへ来い。
その栄誉ある魂の力を証明してみせよ。
私の元へたどり着ければ、枷となる定命の肉体から解放してやる。
より優れた姿を与えてやろう。

探索を進めて、死せる監視人の墳墓に入ると、墓地の監視人が待ち構えています。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

愚かな番人どもは、私が二度と目覚めないよう誓った。
今では、奴らさえも私に仕えている。

探索を進めて、魂の収容門に行くと、ネードの霊魂が道を阻みます。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

そうだ、言うのを忘れていたな。
この扉はネードが不可思議なソウルマジックを使って封印してしまってな。
進むために必要な魂を分けてやろう。

地下墓地の深部に到着すると、裏切り者ヴィルマリルが待ち構えています。

ヴィルマリルと戦いましょう。

裏切り者ヴィルマリル
裏切り者ヴィルマリル

愚かなる定命の者よ!
いつになっても学ばないな。
私にとって、死とは終わりではない。
始まりだ!
お前達は何も得てなどいない。
私は必ず戻るぞ。

聖戦士ダラマーに報告する

ヴィルマリルを倒した後、地下墓地の入口に帰還して、聖戦士ダラマーに報告しましょう。

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

カタコンベの中の闇が弱まった…教えてくれ。
死者を乱した原因を突き止めたのか?

アンデッドの軍隊を作ろうとしていた裏切り者ヴィルマリル。
忌むべき存在を破壊した。

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

アーケイの祝福を。
ヴィルマリルが倒れたことで、生きている者たちはこれで安心できる。
だが、まだ何か感じる。

私はここに残る。
死霊術が関わってくると、何が起こるか分からない。
もしヴィルマリルがまた目覚めたら、誰かが行動しなくてはいけない。

クエストを完了する。

聖戦士ダラマー
聖戦士ダラマー

神々の祝福を。
今日のあなたの無私無欲の行為を、私は忘れない。
自分の身を大変な危険にさらしてくれた。

あの恐るべき獣がまた目覚める時まで、私は準備していよう。
その時まで、安全な旅を。

関連資料

最後の考え

イソルダ、許してほしい。
あなたはスケールドコートに入るなと言ったけど、私達には金が必要だった。
あなたは奴らがどういうものか見抜いていた。
だけど私は奴らのもったいぶった言葉と約束に騙されてしまった。
なんという間違いを犯したんだろう?

奴らはここがどんな所か知っていた。
奴らはいつ私達をここに送り込んだか知っていた。
今、私達が選ばれたのは信用されたからではなく、奴らが言ったように消耗品だからだとわかった。

他の者は皆死んだ。
でなければ、それより酷いことになった。
ミクハイルと私は逃れようと試みたけど、あれはこの場所でのすべてのことを見ている。
あの燃え上がる眼は、どこへ行こうと見つけ出す。

私はミクハイルが連れて行かれるのを見た。
彼が骨だけになるまでしぼませるのを見た。
それからその骨は歩いていった。
彼は振り返りさえしなかった。

自分がなぜまだ生きているのかわからない。
たぶん、あれは見ていて、私の恐怖を堪能してる。
私は足を折って、梯子を上って戻ることができない。
ここで死ぬんだ。

安らかに死ねるかもしれない。
自然に死ねるかもしれない。
もしそうなったら、私は幸運だ。

スカイリーチの探検家 第3巻

グウィリム大学 歴史学者 レギナス・ブーカ著

今日、我々はスカイリーチ地下墓地として知られる地下墓所へ初めて踏み込んだ。
ネードの街の死者が、この広大な迷宮に葬られていることは明白だ。
だが、我々はまだ、すべての階級の市民がこの施設を使用することを許されていたのか、または、裕福で有力な者たちだけの場所だったのかを確定できていない。
我々はすぐに墓所の標本の分析に取り掛かる。我々が、どんな遺物がそれぞれのネードの遺体と共に埋められていたと見出すか、誰が知るだろうか?

我々の一行の何人かの衛兵と作業員はこの場所について不平を言い始めた。
彼らは、このカタコンベが取りつかれているという。
実は、私の生徒の1人が、裏切り者ヴィルマリルの伝説を私に思い出させた。
通常、このようなばかげたことは認めないが、私の中に恐怖感があることは認めなければならない。
そして私も他の者と同じように、聞き取るには低すぎる声で言葉を話す声が聞こえるような心持になっている。
もしかしたら、我々はただこの夢物語でお互いを怖がらせ合っているだけなのかもしれない。
それでも、我々が調査を完了するのが早ければ早いほど、この陰惨な場所を早く出て行ける。

(現在、レギナスが恐怖でほとんど凍りついてしまっているようなので、再び私が羽ペンを取っている。
実際、私達はまだ幽霊とか歩く死人とかを目撃してはいないが、頭の中で奇妙な声がすると訴える調査隊の者がどんどん増えている。
しばらくの間彼らを無視して、私達がちょうど横切ってきた素晴らしい部屋について話しましょう。
これはきっと、伝説的なネードの王達の会議が行われた場所に違いないわ!
それぞれの王は彼らの生命の最後の瞬間を迎えた時のままに違いない姿に見えた。
玉座に座って、あたかもこれから崇高な討論に入ろうかとしているような――ヴェリタ・N)

自分に何が起きたのかわからない、だが、私は陰鬱な感覚を振り払って、我らが空想的なヴェリタから羽ペンを取り返した。
私はこの発見の我々の記録を完成させるために、これらそれぞれの古代の王の配置を文書に記さなければならない。
彼らの名前は歴史の中に失われているが、上級王デュラクの周囲に散在していた各王の肩書きはわかっている。
彼らの中には森林王、精霊王、氷結王といった優れた指導者も含まれていた。
彼らがなぜこのような肩書きを付けていたかわからないが、彼らが統治したネードの領域の地域と関連があるのは間違いない。
また、ひょっとしたら、彼ら個人の力の紹介のようなものと関係があるのかもしれない。

(その羽ペンをよこしなさい!
彼らがどう呼ばれていたかなんて誰が気にするのよ。
思うに、この部屋は裏切り者ヴィルマリルの本当の精神状態を表しているのよ。
彼がアンデッドの軍勢を起こそうとしていたとは思わない。
彼は収集家以上の人だったのだと思うわ。
この場所は今や彼の収集物なのだと思う!
もし目の前にある証拠を見たら、これはかなり筋が通っていると納得するわよ。――ヴェリタ・N)

ばかばかしい!
ヴィルマリルは伝説以上の何者でもない。
そして、幽霊話は知識と歴史の理念の前進の為には何の役にも立たない。
この妄想的な声に我々皆が屈服する前に先に進もう。

サラディンの日記

上級王デュラクの娘、サラディンの日記より

父とヴィルマリルはもう1日、夜のほとんど時間をスカイリーチの地下にあるカタコンベで過ごした。
彼らはあの暗黒の技に対する陶酔を分かち合っているけれど、私は時々彼らの友情は複雑すぎないかと思う。
父はネードの上級王としてあのような重責を担っているけれど、ヴィルマリルに助言を求める度、その重責をほんの少し私の愛する人に負わせているのではないかと心配している。

* * *

今の所、父には私達のことを話していない。
でも、ヴィルマリルはごく近い将来、父に私との結婚を願い出てくれると約束してくれた。

* * *

父は激怒した。
ヴィルマリルとの長い友情にもかかわらず、愛する娘がハイエルフと結婚するという発想には全く喜ばなかった。
私はとても傷ついたけれど、強くあらねばならない。
どうしたって私は上級王の娘なのだし、父や国民に対する義務がある。
この結末がどれだけ私を苦しめたって関係ない。
そして、かわいそうなヴィルマリル。
私は見たことがないわ、あんな…打ち砕かれたような彼を。

* * *

私はケスティク王と結婚する。
父がケスティクと北部のクランとの結びつきを強化するためにこの結婚をお膳立てした。
私はまだとても強くヴィルマリルのことを思っているけれど、それは後ろに追いやらなければいけない。
私達の愛は禁じられたものだし、この結婚はネードのクランをより強くする。
ヴィルマリルはもう、彼自身の人生を歩み始めているの?

* * *

野蛮なヨクダ人達が扉のところに集まっている。
今日は父とヴィルマリルが一緒にいるのを見た。
2人とも不安げに見えた。
ああ、2人ともそれは見せないようにしているけれど、私は2人をよく知っている。
ヴィルマリルが侵入者を撃退する計画があると言う。
彼は父がその案を支援してくれるだろうと思っている。
彼らに必要なのは、ただ他のネードの王を説得することだわ。

* * *

ヴィルマリルは今夜の祝宴の間中私を見ていた。
かつては見られなかった…渇望が彼の瞳の中にあった。
きっと私が想像しているだけね。
けれど、今夜のヴィルマリルの頭の中には侵入者や、軍隊や、戦争のことはなかったと断言できる。
彼は私のことだけを見ていた。

* * *

ヴィルマリルは王家の部屋にいる私のところへやって来た。
最初は、彼と話すことをためらったけれど、距離を置いているとは思われたくなかった。
彼はまだ私を愛していると言った。
共に逃げ出そうと頼んできた。
彼が冗談を言っていると思い込んで、その考えを笑いとばした。
けれど、私にはわかった。
彼の瞳の中の、私への思いは今までにないくらい強いものだった。
私は、私の思いが私を裏切る前に、後ろを向いた。

* * *

今日のヴィルマリルは冷たく、よそよそしかった。
ご機嫌を尋ねたとき、彼はただ、私が次の行動の方向を決心させるのを手助けした、とだけ言った。
王の議会が終わったらすぐにヴィルマリルを見つけて謝らなければ。
決して傷つけるつもりではなかった。

間違いなく、彼はわかってくれるはずよ。

監視人シャブマーの日記

監視人シャブマーの日記より

ヴィルマリルを封じ込めなくてはならない!
このカタコンベの外で何が起こっていようが、あの裏切り者は自分の犯罪により罰されなければならない。
彼の邪悪さが世界中に広がらぬよう、投獄されなければならない!

我々はあの不快な生き物を殺そうと試みた。
ヴィルマリルが裏切って上級王デュラクとネードの王達の議会の出席者を殺した後、我々は彼を追跡して捕らえ、その恥ずべき存在を終わらせるため、戦士と魔術師の小隊をこのカタコンベに送り込んだ。
私はその小隊の一員だった。
私にとってこの言葉を書くことは苦痛だが、しかし、これは真実で、受け入れざるを得ない。
我々は負けたのだ。

それはすぐに明らかになった。
我々は本当に生きているわけではない存在を殺すことはできない。
そのかわり、我々はすばやく新たな計画を立てた。
我々はヴィルマリルを弱らせてカタコンベの奥深くに閉じ込めることはできるだろう。
そして、自ら犠牲となろう。
魂魔法を使って、自らを不死の者、永遠の監視人とするのだ。
我々は、ヴィルマリルの守護者として、囚われし者として時の終わりまで務めるのだ。

* * *

魂魔法はうまくいった。
我々はヴィルナリルを魂の結界の後ろに封印し、動きを止めた状態にした――深い眠りと同じようなものだ。
我々は今や永遠の監視人として裏切り者を見守り、彼のアンデッドの軍勢を解き放つ計画を決して実現させないことを誓った。

後はただ待つだけだ。
そして監視する。
永遠に。

* * *

ガラランが頭の中で奇妙な声が聞こえると訴えている。
我々は彼を無視した。
どの道、我々は皆この終わらぬ拘束の間に少しばかり正気を失っているのではないか?
彼は大丈夫だ、間違いない。

* * *

今は私にも声が聞こえる。
時々、それは千もの声がいっせいに話しているように聞こえる。
雑音と混乱が乱雑に入り乱れている。
それから、それはとても低い、かろうじて聞き取れる1つの声の囁きとなる。
しかし、時折その声は生き生きとした、はっきりした声になって私に届き、そして私は誰が話者だか認識するのだ。
どういうわけか、どうにかして、起きないはずのことが起こった。

ヴィルマリルが目を覚ました。

ヴィルマリルの日記

上級王デュラクの側近、ヴィルマリルの日記より

あの男が私を拒絶するとは!
長年デュラクの友として、そして側近として側についていたというのに、それに対する彼の返礼がこれか?
私と娘であるサラディンとの結婚を拒絶したばかりでなく、その娘をあの森林地域の愚か者であるケスティックに差し出すとは。
それもこれも私がネードではないからときた。
あの男にとってハイエルフは、自分の愛娘の相手にふさわしくないと思っているのか?
今に見ていろ!
全員に思い知らせてやる!

* * *

王の議会は会合し、私の提案を検討することに同意した。
いいぞ、いいぞ!愚か者どもめ!
デュラクさえも、私が奴らをヨクダの侵略者と戦う手助けをすると思い込んでいる。
奴らの思い上がりがその身の破滅となるとも知らずに!
地下墓地内には死霊術を行うための準備が整っている。
あと必要なのは、上級王とその手下どもの協力だけだ。

* * *

すべては計画通りになった!
今や私はアンデッドとなり、王の議会も私のものとなった!
そして残りの地下墓地の死者が私の軍団の兵となる!
さて、どのような新たな命令を下したらいいものか?
やはりヨクダを掃討してみるか。
もう少し考えてみよう。

* * *

何ということだ、ネードが私と戦うとは!
私を倒すために精兵の軍勢を派遣してくるとはいい度胸だ。
私を倒す?
すでに生きていない者をどうやって殺すつもりなのだ?
嵐の中に飛び込もうとするネッチのように、不可能なことに挑戦するつもりらしい。
まあ、やってみるがいい!
せいぜい楽しませてもらおうか。

* * *

ネードの魂魔法は嫌いだ!
番人どもは私が殺せないと理解し、私をこの地下墓地内に封じ込める作戦に出た。
生意気な!
だが不死の身になったことで、奴らは私の影響と力を受けるようになった。
奴らを支配してやる!
少し…休んだ…後…すぐ…にな…

スカイリーチの探検家 第4巻

グウィリム大学 歴史学者 レギナス・ブーカ著

私達がすでに探検した街の他の部分で見たように、同じ奇妙な形状がネードの建築の至るところで見られた。
明らかに大蛇のモチーフであるものがあちこちに描かれていた。
私は、これはネードがある種の大蛇神を信仰していたという確固たる証拠だと強く主張する。
この神に激しく魅了されていたので、どこであれ彼らが見る場所ではその姿を見たいと思っていたのだ。

ヴェリタは、私の理論に一理あると言っている。
そのことには感謝する。
だが、彼女は他の見解を提供することを強く主張している。
これはすべての可能性について検討してみたことをはっきりさせるためだというが、私は、彼女がただ反論したいだけだと主張する。
彼女は事あるごとに異論を唱えることを楽しんでいる。
彼女の理論で、大蛇は単純にネードの文化で人気のある形象であったのであり、我々の間で人気がある伝説の、友好的なネッチ、勇敢なる小さなスクリブや、贈り物好きなグアルとたいして変わらないということだ。

これもまた人気ある格言の通り、意見の不一致は認め合わなければならない。

その他の、私達が石細工の中に何度も見つけた奇妙なオーク風の顔、ある種の生き物の角付きの頭蓋骨、そして翼のある大蛇を含む像は、他の蛇の像と結びついている可能性がある。
神?
大衆に好まれた物語の登場人物?
特に深い意味を持たない単なる装飾の構成要素?
私は、我々はネードのパンテオンを見ているのだと信じている。
キャンプファイアー用の物語に出てくる想像上の生き物を描くのに、わざわざ手間をかけているとは想像し難い。

* * *

我々は今や、カタコンベは元々スカイリーチの街の墓地として利用されていたのだと信じている。
我々は埋葬されている者が一般の人々から職人まで、貴族から王族まで、あらゆる階層の出身者だという証拠を見つけた。
我々はまた、なぜこれらのカタコンベの領域が我々を大いに動揺させるのかということについて、相反する仮説を発展させた。

私は、それは、共有の幻惑だと考える。
いつまでも消えない伝説によって与えられた物質が、我々自身の恐怖によって加速されたものだ。
我々はただ、我々の知性と意思の強さを信頼する必要がある。
そうすればすべてうまく行くだろう。
加えて、幻惑は我々を傷つけることができない。
このことを、私ははっきりと確信している。

ヴェリタはもちろん、他の見解を持っている。
彼女は、現在我々がパレナールのかけらと呼ぶ遺物の文書を通してのみ知っている裏切り者ヴィルマリルに関する伝説が、それに対する少なくとも一粒の真実を持っていると信じている。
これは彼女の考えだが、ヴィルマリルはまさに死霊術師で、どうにかして自然の法則に背き、どのような形であれこの迷宮の奥深くにいまだ存在しているというのだ。
私はたわごとだと言ったが、彼女がこの遠征に同行することに同意したように、私には何か、彼女が自分の理論を展開することを認める義務があるような感覚がある。
それがどんなにとっぴな話であっても。

これはヴェリタの主張だが、ヴィルマリルは計ることが不可能なほどの長い間眠り続けているという。
そして、我々は何らかの形で永遠のまどろみから彼を起こす工程を始めてしまったのだと。
ただ、一応念のため、我々はカタコンベの探検を早く切り上げて、施設の次の場所へと移動することにした。
ひょっとしたら、後でまたこの遺跡へ戻るかもしれない。
我々の頭がすっきりとしたら。

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