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書籍

ソラス・ヴァーティラスの日記

たった今ベルダブーロが見えた。地上に建造物が余り残っていないようだが、アイレイドの土台はその耐久力があらゆる場所で知られている。崩壊せずに何かが残っていることを祈ろう。

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ミノタウロスの部族がアイレイドの遺跡をねぐらにしたようだ。理想には遠いが、いい兆候だろう。ミノタウロスが野営したということは、ベルダブーロはそれほどひどくないということだ。

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この小型望遠鏡は素晴らしい発明品だな。もう数日も安全な距離からミノタウロスを監視している。どこかへの移住の旅として一時の宿にしていると思いたかったが、彼らはあそこを家と決めたらしい。

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今晩遺跡に明かりが見えた。たいまつの灯じゃない。もっとまばゆく安定した光だ。アイレイドの魔術の残像か。ミノタウロスが何かしているのか。

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ミノタウロスはベルダブーロの外側はたいして探検していないようだ。遺跡を拡張する様子はない。ではこの場所に何を求めているのか。ミノタウロスは住居の確保のためでなくアイレイドの遺跡の周辺に集っているのかと思ったが、そうでもないらしい。

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ミノタウロスが本能的にこの地に集ったと考えるのはどうだろう。モリハウスの血の記憶がこの地への記憶を呼び覚ましているのだろうか。

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ミノタウロスは今朝、遺跡から消えた。狩りをしているのだろう。ひっくり返った石があるだけでなく、この遺跡がそれ以上のものであることを証明してみよう。

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光だ! 形をなしている! 人間なのかエルフなのか、確認できる前に扉をすり抜けた。これまでは戸口が開くことの意味を考えていなかった。ミノタウロスが狩りから戻る前に、はっきりさせたい。

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