宛先: 名誉アークマギスター、ヴァヌス・ガレリオン第二秘書、グリヴィエ・アドラド
送付者: イルナード・リルニル(達人)
件名: スコラリウムで継続中の作業
秘書殿、およびアークマギスターにご挨拶を申し上げます!
洗浄剤と保存呪文に感謝いたします。古代文書の保存に関して持ち上がった種々の問題を解決するために、これがあることで大きな違いを生んでいます。お二方に閲覧していただくため、最古の作品の書き写しの一部分をお送りいたしますが、特別な書はまだスコラリウムに留めておくことを強く推奨いたします。経年のせいで非常に脆くなっており、一部は本を開くと崩れ去ってしまうほどなのです。
書物の繊細さに加えて、達人たちは倉庫と書棚の状態にも苦労しています。一部の書棚は続く湿り気のせいでほとんど腐り落ちており、また別の一部は逆に乾燥しすぎていて、この前の夜などは棚一つが丸ごと崩壊してしまったほどです。気の毒に、信奉者ナーリアはもう少しで潰されてしまうところでした!
また読めない本もいくつか見つかりました。達人たちはこれにとても私的な性質の魔術的注記が含まれているのか、あるいは秘密を守るための何らかの暗号がかけられているのか、頭を悩ませております。
私見ですが、これは現在までに知られていないエヒノフェクスの派生言語ではないでしょうか。もしこのことが証明されれば、ネード以前の言語を理解するために革命的な発見になるでしょう。お二方もおそらくお気づきのとおり、エヒノフェクスとその末裔の言語もまた私が個人的に関心を抱く問題でして、最初期の諸言語からアイレイド期エルフの詩に至るまでの言語の世代間派生に関する私の論文の新しい写本を添えさせていただきました。お二方のご意見を期待しております!
それはともかく、我々の進展について逐一お知らせしていく所存です。この問題に時間と労力を割いていただけていることを、お二方に感謝いたします。マグヌスの加護がありますように。
イルナード・リルニル(達人)
コメント