(文章の多くがシミのために判読不能)
第ニ紀442年 薄明の月24日
最後の声明から何ヵ月も経ち、騎士たちに動揺が広がっている。
砦を捨てることを声高に叫ぶ者もいる。
すでに兵士2名を扇動のかどで鞭打ちに処した。
体罰だけでは間に合わなくなる日が近い気がしている。
第ニ紀459年 恵雨の月2日
下級将校3名を反乱未遂で絞首刑にせざるを得なくなってしまった。
反応は割れていた。
一部の部署の者は改めて服従を誓ったが、レテネ隊長には人望があった。
次の計画を阻止するのはより困難になるだろう。
ジスボーンを補給係に昇進させ、武器をすべて施錠して保管するよう命じた。
反乱分子を探り出すまでの措置だ。
この不快な思いもダガーフォールからひとたび救援がきさえすれば瞬く間に終わるだろう。
八大神よ、お助け下さい。
どんな犠牲を払おうとも、任務は死守する。
第ニ紀460年 蒔種の月12日
ジスボーンと私は砦と青白き監視者を救う策を考え付いた。
どうして今、紙に書き残しているのかは分からない。
罪の意識のせいだろうか?
計画が実を結んだら、このうしろめたさも報われる。
ジスボーンとその副官は精巧な文書を偽造した。
文書はマクセヴィアン王の後継者からきたことになっていて、我々の勢力を無期限に維持するように命じている。
うまくいくかも知れない。
兵士の多くは内密に結婚し、変化のない日常を営んでいる。
この種の行いは通常の軍隊の規律に背いてはいるが、好きにさせている。
結婚、子供、安らぎ、日常… こういったことが冒険心を殺し、根を固めさせてしまう。
兵士が軍人としての覚悟を維持し、指揮系統を守るのならば、大目に見ておこう。
第ニ紀471年 暁星の月5日
震える手でこれを書いている。
死は思ったほど遠くないようだ。
ジスボーン、警備隊(この日誌も)は間もなくお前のものになる。
何年もの間、この衰弱した部隊が健全になるように世話を焼いてきた。
お前の指揮下で部隊はきっと栄えるに違いない。
努力を続けよ。伝統をつなげ。
ダガーフォールの栄光を守り、オークに再建を許すな。
これが過去も、今も、そして今後も我々の誓いだ。誓いを守らせるのだ。
八大神がお前と、青白き監視者をお守り下さるように。
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