15日目
我々族長は何日も会合を重ねた。
外では敵が待ち構えているが、中には何が待ち受けているのか分からない。
食料だけが減っていく。
遺跡の中の機器が冷え始めた。
やがてまた氷が張り、陥落前のオルシニウムよりも厚い壁の中に閉じ込められるだろう。
問題は、ここを出るか、突き進むかだ。
17日目
ようやく、斥候を送ることを決断した。
遺跡の奥に何があるのか、やがて明らかになるだろう。
18日目
斥候が戻った。
ドワーフの装置によって暖められた谷があり、しかも獲物が豊富にいるとのことだった。
他の族長はその報告に縋り付きたがっていたが、私は訝しく思った。
斥候はハーシーンの狩場を見つけたような口ぶりだった。
19日目
我々は決を取った。
私は華々しく戦場で散り、オルシニウムの犠牲者の仇を討ち、バロス・ブラッドタスクへの裏切りを正すことに票を投じた。
しかし通ったのは斥候の大げさな話だった。
我々は内部へと歩を進めた。
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