1日目
マスター・ステロンのゴブリン臭の調合を使用すると、リークルたちは私を一員として認めたようだ。
彼らはとても社交的な生き物で、それぞれが役割を担っている。
私は槌で石を砕く役割を与えられた。
この役割の目的がまだよく分かっていないが、他の者たちは嬉しそうに鳴きながら石を砕いているので、特に気になっていないようだ。
2日目
さらに石を砕く。腕の筋肉を痛めてしまったかもしれない。
3日目
リークルの社会構造を観察するうち、魔法とその使用者に対する不思議な態度が見受けられた。
知能の低い生き物のため、タムリエル各地で見られるような正式な訓練は受けられない。
その代わり、彼らはこの世の魔法とのつながりを持って生まれてくる。
その魔法とのつながりを示した者は、たちまち兄弟たちにのけ者にされる。
私がクランに入った当初砕いていたような石を投げつけられ、追い払われる。
魔術師は野生へと逃げるか、死ぬしかない。
しばらく追放された後、新鮮な鹿、熊、エチャテレなどの肉を手土産にクランへと戻る。
その後魔術師はクランの中で崇拝される存在となり、族長とともに力と影響力を持つ。
5日目
魔術師たちが会議を行い、移住の合図が出された。
新たな食料源が見つかったようだ。
6日目
食べ物の入った箱でいっぱいの洞窟に到着した。
何らかの野営地であったことは間違いないが、所有者は見当たらない。
7日目
リークルの一人が箱の中で本を見つけ、これは何かと私に聞いてきた。
見たところレシピ本のようだった。
そう伝えると、彼はそれにかぶりついた。
「レシピ、おいしくない」と言って吐き出した。
8日目
私の石砕きは他のリークルたちに追いついておらず、怪しむような目で見られはじめている。
リークルはしっかり働かない者には優しくない。
完全にばれる前に、そろそろ出て行ったほうがいいかもしれない。
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