ESO > 書籍 > ゴールドコーストの書
この下水道に住んでいる者の噂を聞いて、我が隊が調査のために派遣された。個人的にはこういう場所に住むあらゆる不潔な者も、汚れた場所に住む者も見てきたが、今日の話は無駄な労苦以外のなにものでもない。不幸なことに、武力で何とかできる類の問題ではないのだ。武力で解決していたほうが慈悲深かったということにさえなるだろう。
トンネル内では、世の中で起こった災難から逃れるために全てを失った家族を見つけた。ほとんどはその悲しい運命を受けるにふさわしくないのだが、不幸な人の中には疑いようもなく悪の芽がまじっている。我らは職務を勤勉に実行してこの集落を調査し、住民の護衛を申し出ると見せかけてそこに潜む悪を調査する。何もないと分かれば、そのまま立ち去ろう。
ステンダールの慈悲があらんことを。
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