一応言っておくと、彼が私を疑っている様子はなかった。自分の不幸を呪っていたのだ。私は多くの名で知られていたが、彼はシャリドールという名しか持たなかった。彼は世界の遠く離れた隅っこで、私の功績の物語を聞いていた。私の魔術を見るために、彼は私を探していたのだ。
私はもちろん、シャリドールのことを知っていた。知らない者がいるだろうか? 沼が氷河だったという彼の話を、私は突然理解した。彼は私より人生何回分も年上で、それなのに私の庭を踏み荒らすほどの愚か者なのだ! 私はそのことを笑ったが、お茶を飲んで話しているうち、最終的には彼も笑みを漏らした。
嵐が続く間ずっと私たちは話し続け、口を止めたのはポットを満たす時だけだった。私は彼の魔術について質問し、彼も私の魔術のことを聞いた。私たちは互いの方法と実践の違いを図に表した。
その冬の間ずっと、私たちは話し、書き、読み、親密な沈黙を分かち合った。私が魔女として、司祭として、癒し手としての力を発揮するよう呼ばれた際は、彼もついてきて観察した。口を出すことはせず、私が頼んだ時にだけ手を貸してくれた。彼のことを他の者に聞かれた時は、冗談で私の弟子だと言った。彼は一度もそれを否定しなかった。匿名性を好んでいたのだろう。
そうして彼は留まった。当時、ベッドを共にすることはなかったが、私たちは絶え間のない会話で暖まった。彼はその長い長い人生の中で自分が行った場所や会った人々、見てきた物事について話すよりも、それに比べたら短く、しかし波乱の多い私の人生の話を聞くほうが面白いと感じているようだった。
彼はいつでも去ることができたし、私のほうにも彼を追い出す口実はいくらでもあった。しかし私は彼のことが気に入ってしまった。彼も同じ気持ちだったのだろう。雪が溶け、春が近づいてくるまで、彼は出て行く話はしなかった。
彼が切り出したのはその時だった。彼は永遠に続く生の秘密を知っており、それを私に教えたいと言ったのだ。
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