テルバー・ストーンの性質について 第1巻
ヘルミニアス・ソフス著
帝国大学の錬金術師へ:
まずは錬金術師の同胞たちに忠告する。
このレシピは私が入念に吟味しながら開発を行った。
数えきれないほどの時間を研究と実験に費やして出来上がったものだ。
自分の功績であることに議論の余地はないが、専門知識はないものの親切な従者、アゼイ・アトオウィノクに感謝の言葉を述べなければ、それは私の怠慢と言えるだろう。
ただアゼイは優秀な研究者でありながら、テルバー・ストーンについて馬鹿げた考えを抱いている。
彼はこれらが神々、あるいは創造そのものと関連があると繰り返し、壊してはいけないと注意してきた。
このような憶測に一切根拠はなく馬鹿げており、石の実験を中止する理由に値しない。
レシピ自体については、寸分の狂いもなく行う必要がある。
優れた才能を持つ者が行えば成果が出ると確信している。
相応しくない者の手で行えば、きちんとした成果が出ないかもしれない。
以上が称賛すべきこの作業に伴うリスクだ!
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