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書籍

軍団長会議について

カロ女伯爵の統治下にあるテベザ・コ軍団長による考察

軍団長方式は都合よく機能している。他の君主国には当てはまらないのかもしれないが、レヤウィンで法の制定や街の日常生活の監視は、帝国時代から街の支配者が事前に目を通すものではなかった。帝国が消え元老院が解体された今、この仕事はそれを果たすために最近作られた、軍団長会議が担うことになった。歴史的に見ると街の支配者と運営機関を切り離すことで、君主たちは街の運営を気にすることも放棄することもなく、政治ゲームに興じていたのだ。

軍団長会議は街と周囲の管区の運営に関する、行政的な機能全体の支配権を有している。例えば、港湾での事業には免許証、認可、目録、必要な品すべてが確実に正しい場所や船、業者に運ばれるようにするための輸送機関が必要だ。これらの職務を完遂させるため、我々は登録簿に商船とその航路の詳細を記録し、いつ積荷の準備ができるのか計算できるようにしている。日中はずっと、時には夜間にも十分な訓練を受け情報に通じた港長を配置し、各船を出迎えて正しい指示を与えられるようにしている。道は安全かつ確実に品物が運搬できるよう整えられ、廃棄物などがない状態が保たれなければならない。

それを達成するために、我々軍団長が港長を監督する。港を建造し、維持するための木材の入手。新しい商船からの積荷の予定。港長のそれほど大きくはない権限下で信任された船長たち。レヤウィン、特に市場周辺の街道や通りを整備するための人員の雇用。例えば飼い慣らされていない動物や医療目的の範囲を越えた使い方をするスパイスやハーブといった、特定の外来品を除くあらゆる品やサービスに対する販売許可。そういったものを。

レヤウィンに影響を与える事業について話し合うため、軍団長会議は必要であれば毎日顔を合わせる。時には一般市民に会議への出席を許可することもある。そうすることで一般市民、特に商人階級は市民生活の中で軍団長会議が目を向けねばならないと信じている、あらゆる領域に対して関心を寄せるよう求めることができる。軍団長会議側も政策がどのように機能しているか、また欠陥への対処の必要性、手法の変更の必要性について直接意見を聞くことができる。だが何よりも、一般公開された会議の存在により、我々は街から信頼された誘導者となれるのだ。現在の我々の評価は上々である故、市民たちは臆すことなく苦情を告げるだろう。彼らは強く懸念している問題に我々が耳を傾け、いずれ命や生活手段に脅威を与えることなく対処することを知って安心する。

この管理体制は帝国崩壊後に軍団長会議が設立されて以来使用され、改良され続けている。この体制は完璧ではない。まだ政治的野心、階級格差、偏見、あらゆる統治体制に内在するその他多くの欠陥に満ちている。だが、軍団長会議による代議体制、そして玉座に座る我々の意見を進んで取り入れる女伯爵によって欠陥を回避し、先頭に立ってレヤウィンの利益を維持し、街の事業を前進させられると承知している。

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