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書籍

エボンハートへの旅

トリビュナル司祭とフラール家技師のメンバーへ

ここ最近の本土への訪問の際、ヴィベク卿はモロウウィンドの北沿岸、ストンフォールにある古風で美しいエボンハートの街を大層お気に召された。卿は街の境界内で通常以上の時間を過ごされ、街道の散策をしながら、建物や家々を注意深くお調べになった。正直に言えばこの訪問は我々の予定を遅らせ、ヴァーデンフェルへ帰還する前にすべき他の任務の実行に関する、大きな不安を私に引き起こした。

戦詩人があらゆる壁石やわらの束を執拗に調査しつつ、あらゆる考えや観察をノートに書き込んでおられる中、傍で静かにしていると、ついに生き神は私に向き直られた。「アークカノン」とヴィベク卿は言われた。「この場所は気に入った。ヴァーデンフェルにも一つ必要だ!」

「必要、とおっしゃいますと?」と私は尋ねた。ここから話がどう進んでいくのかを確かめようとしたのだ。

「我が街の南にある、あの場所だ」とヴィベク卿はお続けになった。「そうだ、あそこなら新たなエボンハートを建設するため、完璧な場所になるだろう!」

「建設、とおっしゃいますと?」と私は尋ねた。まだ何を求められているのか不明だったのだ。

「建設、移動、何でもいいようにすればいい」とヴィベク卿は言われた。「カノンとフラールの技師たちに即刻、計画を練り上げさせるのだ。新しいプロジェクトを始めるのが待ちきれない!」

と、いうわけだ。我らが卿の口から諸君の耳へ、この手紙を通じて伝えたぞ。諸君の構想に目を通すことを楽しみにしている。時間はそうだな、3ヶ月ではどうだ?

ヴィベク卿の名において
アークカノン・ターヴス

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