オリハルコンとは、思うにタムリエルで最も不思議な鉱物だ。
オークが好むのも実によく分かる。
実際のところ、両者には多くの共通点がある。
オリハルコンは緑色で、抜群の硬度を誇り、鋼より強く、とても扱いにくい。
まるでオークのように!
大抵の鉱山労働者はオリハルコンの鉱脈を目にすると喜ぶ。
採掘にそれほど苦労しないですむからだ。
というのも、オリハルコンは脆い頁岩で発見される。
堆積には脈石がないので、選鉱も不要だ。
この鉱石の真の難関は精錬作業にある。
オリハルコンの精錬は困難なことで悪名が高い。
低熱を維持し続けないと脆くなり、ひび割れてしまう。
往々にして鉄がつなぎとして使われるが、私が話したオークの鍛冶は、この手法を怠惰さと腕の悪さの表れだと言ってはねつけた。
ガーズボグ・グラグログという高名な鍛冶によると、純粋なオリハルコンは鉄との合金として精製されたものよりもずっと軽くて強いのだという。
双方を検査したが、私も同意していいと思っている。
両方とも非常に重いのだが、重量の差に軽視できないものがあった。
巨大なプレートアーマーを好むオークに、重量の違いは多少でも重要なのだ。
オリハルコンの武器は従来の金属製の他の武器よりも切れ味が長続きし、錆びや刃こぼれにも驚くほど強い。
ユニークな色味も特筆に値する。
ハイエルフのガラスのように派手ではなく、鉄や鋼のように地味でもない。
ここオルシニウムの鍛冶屋たちからもっと話を聞きたい。
学ぶことはまだまだある!
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