ブラック・マーシュの錬金術師ニクッシャ著
南中の月28日
私は何ということをしてしまったのだろう。
私はこの疫病を抑えることができると思っていたが、どれほど努力を払っても病気は急速に拡散していった。緊急性の高さを鑑み、私は研究を急いで進めた。治すべき相手がいなくなったら、治癒など何の意味がある?
だが研究の途中で、私は恐ろしいことをしてしまった。このオアシスはかつて浄化と治癒の場所だったのに、ここもまた病に汚されていた。多くの死体があるせいなのか、単に死のオーラのせいなのかは分からない。だがオアシスは変わってしまった。それも急激に。
死体が起き上がり始め、瘴気が洞窟を満たしている。この日以降、誰一人として生き残る者はいないだろう。ただ謝りたい。こんなつもりではなかった。私はただ自分の愛する街を救おうとしただけなのに。孤独な旅人を受け入れ、あれほど信頼してくれた人々を救いたかった。
ごめんなさい。
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