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書籍

ネラモの日記、2ページ

遺書としてこの数ページを書き残すことにした。
確かに縁起でもないが、発見を世界に伝えねばならない!

自分の愚かさで採石場の善良なオークを死なせてしまった罪悪感に打ちのめされている。
だが、それよりも後ろめたいのは、この遺跡で新たな発見があるたびにささやかな興奮を覚えていることだ。
代償を知りつつも、探険にこのような喜びを覚えてしまうのは不謹慎だろうか?

ここまでくれば学術的な価値があると言ってもいいだろう。
残されたのは仕事だけだ。
採石場の作業員を生き返らせることはできないが、機器の拓本やサンプルを持ち帰ることはできる。
遺跡は宝の山だ。
これほど危険でなければ言うことはないのだが。

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