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モノミス: 世界の心臓

ESO書籍神々

モノミス: アルトメリ「世界の心臓」

アヌは過去も現在も、全てのものを包み込んでいる。自身がアヌイエルの魂と他の魂全てを創ったことに気が付いているのかもしれない。全ての魂と同様、アヌイエルも自己を顧みる傾向があったため、自分の形、性格、思考力に違いを付ける必要に迫られた。こうして生まれたのがシシス。アヌイエルが自分について思索する際に使用する限界の全てを持つ者である。このため、全ての物の魂であったアヌイエルは様々なものになったが、過去も現在も、これはアービスとの相互作用である。

最初、アービスはアヌイエルの熟考がやみくもに続いたため、動揺し、混乱した。それからアービスの一部は先々の予定や、完全な知識の外で長く楽しむための方法について尋ねた。こうした方法で自分自身を理解できるように、アヌは自分の魂の魂、アーリエルを創り出した。アーリエルはアービスから時という新しい力として流れ出た。時間と共に、アービスの側面は自分達の本質や限界を理解し始めた。そしてマグナス、マーラ、ゼンという名前を持つようになる。これらの1つ、ロルカーンは本質というより限界であり、どこであれ長く存在することはできなかった。

アヌイエルの各側面に立ち入ったロルカーンは、限界を基盤とする考えを植えつけた。その側面の側面が内省することさえできる魂をアービスのために創るという計画について述べたのだ。彼は多くの支持者を得ることができ、アーリエルでさえ、新しい世界の王になれると言われてロルカーンに手を貸すことに同意した。そうして、彼らは自分達の側面が生きるためのムンダスを創り、原初の神々となった。

しかしこれには裏があった。ロルカーンの思惑通り、この世界には限界が多く、そのためアヌのものなどほとんど何もない。ムンダスはシシスの家だったのである。彼らの側面が次々と死にいく中、原初の神々は完全に消滅した。マグナスのように逃げる者もいた。これゆえ魔法には限界がない。イフレのように世界全体が死んでしまわないよう、アース・ボーンズのエルノフェイに姿を変える者もいた。生き延びるために結婚や子供を作らなければならない者もいた。それぞれの世代は前の世代よりも弱く、すぐにアルドマーが現れた。そして暗闇に覆われる。ロルカーンは人間と呼ばれる最も弱い魂から軍を作り、シシスを隅々へと送った。

アーリエルは彼らを取り戻すようアヌに懇願したが、既に他のものでそれらの場所を埋めてしまっていた。しかし彼の魂は以前より穏やかでアルドマーを人間の大群から守れるようにと、アーリエルに自分の弓と盾を与えた。穢れた原初の神々に耳を貸したチャイマーのように既に倒れた者や、ボズマーのように人の女を妻にめとることで時の流れを汚した者もいた。

アーリエルはエルダーウッドであるアルトモラを助けることができず、人間に敗れた。彼らは旧エルノフェイまで南へ東へと追いかけられ、すぐ後ろにロルカーンが迫っていた。彼は地面を粉々に打ち砕いた。最後にアーリエルの最も偉大な騎士だったトリニマクがロルカーンを彼の軍勢の前で打ち倒し、彼の心臓を抜きだした。それでも完全には死んでいなかった。人間はロルカーンの身体を引きずっていき、未来永劫アーリエルの子孫に血であがなわせることを誓った。

しかし、トリニマクとアーリエルがロルカーンの心臓を破壊しようとすると、心臓が笑い出した。そしてこう言った。「この心臓は世界の心臓。一方が他方を満足させるために作られたものだ」アーリエルは心臓を矢にくくりつけると海の遥か遠くへ、新しい世界の誰にも見つからないところまで飛ばしたのだった

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