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書籍

モノミス: ロルカーンとサタカル

ESO書籍神々

ロルカーン

この創造者、詐欺師にして試練を与える神は、タムリエルに存在するどの神話にも登場する。彼の最も一般的に知られる名前はアルドメリの「ロルカーン」か破滅の太鼓である。彼は父親であるパドメイが始まりの場所に不安定さをもたらして現状を乱したのと同じように、原初の魂を説得、もしくはけしかけて定命の者の次元を生み出させた。その世界が実現すると、ロルカーンは神の中心地から離れ、伝承によっては不本意ながらという説もあるが、原初の神々の創造地をさまよう。これらの出来事は文化によって解釈が大きく違う。これから挙げるものは比較的良く知られている例である。

ヨクダ、「ワールドスキンのサタカル」

「サタクは最初の蛇と呼ばれる過去から来た蛇で、未来はこの蛇の光る鱗で眠っていた。しかし、それはとても大きく、他には何も存在せず、とぐろを巻いていた。未来は互いの間をすり抜けながらも、呼吸も存在することもままならないほどの空間しか与えられていなかった。そこでこの世界は外に出してくれるよう助けを求めるが、当然のごとく、最初の蛇の外には何も存在していなかったため、助けは内に求めるしかなかった。これが飢えのアケルである。アケルが存在を現し、サタクはこれ以上ないほどの空腹を感じることしかできずに、食べて食べて食べ続けた。しばらくすると世界に空間が生まれ、始まりの時を迎えたのだった。これらは新しく生まれたばかりで、存在することに慣れていないために間違いを犯すことも多かった。そのため、大抵の場合はすぐに早い段階で終わるか、上手にできないか、自分達で見切りをつけた。始まろうとする者も多かったが、サタクが近づいて全部食べてしまった。何とも惨い時代だった。

「それからすぐにアケルは、サタクを自らの心臓に噛みつかせ、それで終わりを迎えた。しかし、死後も空腹は治まらず、最初の蛇は脱皮し、新たな存在に生まれ変わろうとした。古き世界が消滅するとサタカルが始まり、物事はその図式に気が付くと、その中で彼らの果たすべき役割についても気が付いた。そのうちにラプトガやトゥワッカのような名前を名乗り、仲間を求めて歩き回った。サタカルは自分を繰り返し何度も何度も食べたが、強い力を持った魂は奇妙な方向に移動することで、それを回避できるようになった。この行動はウォークアバウトと呼ばれるワールドスキンの合間を歩く方法である。ラプトガはとても大きかったため、弱い魂が自分達の行き先を見つけやすいよう空に星を散りばめられた。これによって魂は道をとても見つけやすくなり、ここは碧落の岸と呼ばれる次の皮膚を待つ場所になった。

「ラプトガは周期を通して多くの子を生み出す事ができたため、長身のパパという名で知られるようになった。他の者のために星を並べて空を作り続けたが、周期が何度も何度も巡るうちに助けを必要としている魂が増えすぎてしまった。そこで過去の皮膚の残骸から助手を作り出した。これをセプもしくは第二の蛇と呼ぶ。セプの中には大きな飢えが残っていた。複数の皮膚にあった複数の空腹感である。その強い空腹感のせいで正気を保てない場合もあった。時折、助けなければいけない魂を食べてしまいそうになったが、長身のパパが必ず手を伸ばして魂を引き離してくれた。しかし結局、長身のパパの手伝いに飽きたセプは、古いものから新しいものを作り出せば新しい世界にたどり着けると言って魂を騙し、古い皮膚の残りを集めてひとまとめに丸めた。魂はこの方が楽だったため、この生き方をとても気に入った。1つの場所からまた別の場所に行かなくていいのだ。多くの魂はこれは良いことだと信じて加わった。これに対して長身のパパは、ただ首を振るだけだった。

「ほどなくして、サタカルの本当の世界から距離が離れすぎているために、丸められた皮膚の塊は死に始めた。そして、ようやく碧落の岸に飛び込むにも遠すぎることに気が付いた。残った魂は長身のパパに元の場所に戻してくれるよう懇願した。しかし、厳しいラプトガはそれを聞き入れず、今度は自分達で星を辿り、碧落の岸に行きつく方法を新たに見つける必要があると言った。それができないなら、自らの子供を通して生き続ける他なかった。しかし、セプにはもっと大きな罰が必要だったため、長身のパパはこの蛇を大きな棒で叩き潰した。すると空腹感が死んだセプの口から零れ落ち、それが第二の蛇に唯一残された物となった。セプを除いて新しい世界の者は皆、神格へと戻るために懸命に努力することを許されているが、セプは死んだ皮膚の中でコソコソ動き回るか、空を泳ぎ回ることしかできず、空腹を感じると嫉妬して星を食べようとしたのだった」

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