スポンサーリンク
書籍

チョダラとの会談

ネレヴァリンにしてスナラーを持つ者、チョダラとの会談記録
書記デイキンによる編集

グラカーン・ユスザシュテンと火を吹く者ニバポーが見守る中、クンド・ウドはアシュカーン・チョダラを迎えいれた。チョダラは一切の恐怖を見せることなく、追放者の部族に対して滅多に与えられない敬意をクンド・ウドに示した。我々はレッドエグザイルの小部隊を貸し与えたが、彼はより恒久的な合意を結ぶ交渉に来た。

チョダラは会談の冒頭に、部族を結束させる計画について説明した。彼の思い描く統一の中には、レッドエグザイルのための場所があることを強調した。

クンド・ウドはそもそもレッドエグザイルがなぜ、自分たちを追放した部族の元へ戻ることを考えなければならないのかと問うた。チョダラは思慮した様子でこう返答した。「なぜならあなたたちはアッシュランダーであり、我々の血が互いを呼び合うからだ」

そしてチョダラは、我々の部隊が取得を手伝った杖の力を見せた。彼はこの杖をスナラーと呼んでいた。「スナラーは神の力を授けてくれる」とチョダラは言い、杖の先端で石を叩くと、石は卵の殻のように割れた。

クンド・ウドは彼の勇者であるグラカーン・ユスザシュテンに命じ、この神をも恐れぬアシュカーンに身の程を思い知らせるよう言った。しかし彼女が何度剣を繰り出しても、チョダラの肉体に触れることも、貫くこともできなかった。

「お前はどういう怪物なのだ?」とクンド・ウドは聞いた。

「私はネレヴァリンだ」とチョダラは主張し、クンド・ウド、グラカーン・ユスザシュテン、ニバポーは彼の前にひれ伏した。

「レッドエグザイルは我が執行者となり、ユスザシュテンを我が勇者としよう」とチョダラは宣言した。「我が帰還に備えよ。お前たちのためになすべきことがたくさんある」

「どちらへ行かれるのです、ネレヴァリン?」とクンド・ウドが尋ねた。

「次に取るべき行動について熟慮しなければならない」とチョダラは言った。「その上で私は賢女ドヴロシと会合を開き、私がネレヴァリンであることを承認させるのだ」

チョダラは立ち去り、グラカーン・ユスザシュテンは彼に同行した。こうして会談は終わった。

コメント

スポンサーリンク