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ムラームニルは「北エルスウェア」に登場するキャラクターです。
女王の皇室戦略家であるセンチュリオン・ヤーガスの日誌より
私は皇室で高い権威を持つ、ユーラクシア女王陛下直属のドラゴンの専門家になることにより忠誠を誓った。
そうだ、ドラゴンだ!
素晴らしいとは思わないか?
伝説の存在だと思われていた生物が本当に存在したのだ。
皇室戦略家の私にとってホール・オブ・コロッサスに何か有益なものがあるとは思わなかった。
ユーラクシア女王とズモグ・フームが、古代遺跡に眠っているものを彼らの研究結果が示していると主張した際、私は奇しくも信じなかった。
しかし、ドラゴンが出現してからというもの、この偉大な生物について研究し、彼らと交渉するために最適な方法を女王様に助言することを私の目標とすることにした。
そして、それをきっかけに私はこの偉大な獣の真の気性について知る事となる。
エルスウェア北部に降り立ってから、ユーラクシア女王と私が頻繁に接触を行った強力なドラゴンであるムラームニルについての私の考察を記録しなければならない。
ムラームニルは巨大な体躯を持っており、ドラゴン達の中でも最も大きいと言っても過言ではない。
彼は彼と共にホール・オブ・コロッサスから飛び立った他のドラゴン達を「兄弟たち」と呼ぶが、これが実際血の繋がりがある家族的繋がり、または長い付き合いにより築かれた仲間関係のようなものなのか私はまだ確証を持てていない。
青色の鱗に身を包む巨大なドラゴンであるムラームニルは、ユーラクシア女王の招集に応じ、新しく開放されたドラゴン達全ての代表であるということを命令的な口調で話した。
彼の轟くような声は私の背筋を凍らせたことは事実だ。
この事実を隠すつもりもない。
女王様ですらこの巨大な獣を目の当たりにして恐怖を隠せないようだった。
正直なところ、私達はドラゴン達がユーラクシア女王の提案を受け入れるかどうか定かではなかったし、ムラームニルが提案を拒否し私達を彼の炎で焼き尽くすか、彼の大きな口で私達を丸のみにしてしまうことすら考えた。
彼が私達を「小さき獲物達」と呼んだ時には、全力で逃げたい気持ちでいっぱいになった。
しかし、私はその場にとどまり、女王への忠誠を示した。
初めて対話して以来、私は幾度か女王の代わりにムラームニルと接触するという名誉をあずかった。
接触する中でこの生物を研究することにより、ムラームニルと彼の同胞に関する非常に多くの事実を知り、推測を立てることができた。
上述したように、ドラゴンのこの特定の一団は、私が読んだ伝説や古代文献に記されているよりも親密かつ共同的に協力し合うようだ。
既存する記録では、かつて地上を焼き尽くした古代のドラゴン達は他の種族と同じほど自分の種族と争っていた孤独な生物だったということが綴られている。
しかし、ムラームニルが率いるドラゴンの一団は、強い絆と共通の目的を持っており、ムラームニルはユーラクシア女王が持つ権威とはまったく別次元の権威で彼の仲間に命令を下しているということが彼との対話を通して知ることができた。
また、恐ろしささえいだかせるほど極端な力を容易に発揮する彼の姿を目撃した時に、肉体的な力強さも感じることができた。
ユーラクシア軍とカジート軍の戦闘中、ムラームニルは猫人間軍の中心に降り立ち、彼らを彼の牙や、爪、翼、尻尾で引き裂いた。
ムラームニルは背の高い干し草を回転鎌で刈るようにカジートの軍隊を壊滅させた。
もっと端的に言えば、この一方的な暴力をムラームニルが完全に楽しんでいたことも見て取れた。
ドラゴン達は多種多様で強力なブレスを武器として使用する。
例えば、私はムラームニルがカジートの兵士達と民間人に彼の食道から出る炎を浴びせるのを見たことがある。
また、彼が同じ方法で嵐の魔法の類のものを使用するのを見たこともある。
私が理解する限りでは、ドラゴン達が使用する特有の叫び方により異なる力を引き出すことができるようだ。
これがどのように機能しているのかは完全には理解できてはいないが、ある種の魔法のようなものではなかと考察している。
私は、ノルドや過去の皇帝達もこのような魔法を使うことができたことを知っているが、ドラゴン達が使用するほどのものでは決してなかった。
ムラームニルは脅威的な量の知識も持っており、特にカジートについてとても深い知識がある。
まぁ、彼の広大な年齢から考えるに、それはあまり驚くほどのことではないのかもしれない。
獣のような姿をしているが、その見た目とは裏腹にムラームニルと彼の仲間は知性の点で私達と近いものがある。
あえて言うなら、彼らは私達の上位種であるのかもしれない。
彼は、なぜかムーンズに強い関心があるようだが、彼にムーンズについて深く掘り下げて詳細を話させることはできない。
同盟に関して、彼は彼の見解を持っており、私とユーラクシア女王が望むよりも前向きではない。
これが女王の悩みの種となっていることは知っているが、ムラームニルと今以上に打ち解けられていないのが現状だ。
***
ムラームニルと彼のドラゴン達は、ユーラクシア女王の統治を拒絶したカジートの反乱軍との戦いでの初勝利に非常に貢献してくれた。
私はムラームニルに一度に一頭以上のドラゴンを融通してもらえるよう説得できればと思っているが、まだそうはいかないようだ。
全てのドラゴンの力を以てすれば、私達は一日でこの土地全土を掌握することができたことだろう!
もちろん、ドラゴン達は私達の兵士と敵の判別ができない、またはしようとすらしないだろうが。
同盟がどうなろうがドラゴン達は気にも留めなく、その犠牲者が誰であるのかに関係なく彼らは破壊を楽しむようだ。
私達がドラゴン達を操る目論見は良く言っても付け焼き刃のようなものだ。
私達はドラゴン達を武器として見ているが、彼らを本当に操ることができるようになるまで、彼らが私達の国の恩恵であると共に、危険であるということを覚えておかなければならない。
ムラームニルと彼のドラゴン達を私達の意のままに従わせる方法を画策しなければならない!
***
今日のムラームニルとの会話には不安にさせるような内容があった。
「獲物」と呼ばれることにすでに慣れてはいたが、以前私達が知らなかった重要な事実についてムラームニルは吐露した。
私達は間違っていた。
ムラームニルはドラゴン達のリーダーではなかったのだ。
彼はカールグロンティードというより強力なドラゴンに従っているだけだった。
カールグロンティードという存在について早急に研究し、ドラゴン達と協力する他の方法を模索しなければならない。
キャラクター特集 ー ムラームニル
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