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キャラクター特集 アブナー・サルン

キャラクター特集とは、ESOの新コンテンツが配信される際に、新たに登場するキャラクターを紹介する為の、ESOの公式サイトで公開されているページです。

アブナー・サルンは「北エルスウェア」に登場するキャラクターです。

高貴なリンメンの女王、ユーラクシア・サルン女王陛下

私は仰せの通り、貴女のご兄弟…失礼いたしました、異母兄であるアブナー・サルン様をこの数週間観察しておりました。
貴女は決して誇張などしておられなかったのですね。
貴女がアブナー・サルン様について述べられたことはすべて真実でした。

まずは、入念な調査を行ったことをご理解いただくために彼の歴史についてご報告します。
貴女が軽蔑するアブナー・サルン様は第二紀418年にご誕生し、164歳と、非常にご長命であられます。
私も、まだこの世界でどのように生きるかを模索していた若かりし頃に、魔術を学んでいればと後悔する次第でございます。
止むを得ません。

サルン家の貴族主義で威圧的な族長、そしてニベネイの帝都の大君主としてアブナー様は名高い人生を歩んでいらっしゃいました。
アブナー様が若かりし頃は未だに謎に包まれておりますが、ニルンで過ごされた最初の約40年は、高貴な家系に生まれた者として、通常の教育や経験だけでなく、様々な魔術の練習に熱中されたのだと思われます。
彼の戦闘魔法が優れていることは知られておりますが、アブナー様が本当の自分の道を歩み始めたのは、最後のアカヴィリ最高顧問が命を奪われた直後の激動の10年間に、シロディール帝国を一つにまとめようと試みた王や皇帝たちの継承者の顧問になられた時です。
第二紀465年には元老院議長の称号を獲得したアブナー様は、それから117年間ずっと議長をお務めになっておりましたが、つい先日の帝国政府の崩壊により元老院議長を退任する運びとなりました。
アブナー様は帝国とその思想の両方に熱い忠誠を示し続けておりましたが、その忠誠心は王や国への愛ではなく自尊心から来ているものだと、私は踏んでおります。

女王陛下もご存知だとは思いますが、アブナー様には、少なくとも16人のお子様、7人の奥様、そして女王陛下を含め多数のご兄弟がいらっしゃいます。
かつて太鼓持ちであったアブナー様は、ご自身の娘であるクリビアとの結婚の承諾を条件に、ルビーの玉座に座るヴァレン・アクィラリオス王にお力添えなさいました。
選ばれし5人の中でヴァレン王に最も信頼を置かれているアブナー様は、失われし王者のアミュレットを取り戻すため、ヴァレン王が命じた旅においてリリス・ティタンボーン、 サイ・サハーン、マニマルコと協力なさいました。
実際にそれを裏付けることはできませんが、アブナー様を含む選ばれし5人の方々は、ヴァレン・アクィラリオスの失踪と、それに続く約4年前の恐ろしいソウルバーストに加担したと私は睨んでおります。

アブナー様は、強かな魔術師であり非常に有能な政治家でございます。
彼は、元老院の議長として務めていた大半の時間、ルビーの玉座の陰で事実上の権力を握っておられたのです。
女王陛下一族の問題に対する彼の対処は、サルンの名をより高貴で力強いものへ飛躍させましたが、私は貴女の方がより優れた対処ができたはずであると確信しております。
アブナー様の話口調には(横柄とも言えますが)自然に権威が込められており、言葉で人の心を突き刺し、特に自分より下位と判断した人々には毎日のように辛辣な言葉を浴びせます。
アブナー様はその部屋にいる他の誰よりも自分自身が一番賢いと考えており、大抵最も冷酷な方です(にもかかわらず彼にはいつも同伴者がいます)。
認めましょう。
アブナー・サルン様は背を向けたくないお方です。
決して一瞬でさえも。

アブナー・サルン様は、今はもう存在しない帝国の最良の時と最悪の時の両方を象徴しておられます。
彼は、虚栄心が強く、誇り高く、そしてこだわりの強い方です。
アブナー様は自分が他の誰よりも優れていると思っており、行く先々にいる誰しもにこのことを徹底的に理解してもらうためには、どんな苦労も惜しみません。
彼は時には冷酷で、時には説得力があり、次々と人を丸め込む時もあれば、脅迫めいている時もあります。
アブナー様の貴族のような洗練された嘘の下には、絶えず存在する内に秘められた脅威があります。
アブナー様はしたたかで年老いた人間の形を成したトラです。
トラの様に洗礼され、賢く、そして危険なのです。
なぜ貴女が異母兄弟であるアブナー様のことを全くご愛好にならないのか理解できます。
アブナー様は、今すぐにでも私を、人の命を奪ってしまう程の狂乱状態にさせることができると考えております。
残念ながら、私ほど優秀でも、アブナー様ほど力のある魔闘士に立ち向かう自分を1ミリも想像することができません。
アブナー様がご高齢であることを考慮致しましても、今は自身が衰えていることをほのめかしているだけで、決して侮ることはできないと私は確信しております。
しかし、そう言った中でも貴女のお望みを確実に叶える方法が存在いたします。

アブナー様は、未解明な事柄や問題を解決することをこよなく愛しています。
長きに渡り、策略の考案やすべての事柄に関して皇帝たちに助言してきたのだと思われます。
もし貴女がアブナー様に解決するための問題を提示すれば、アブナー様は犬が骨に噛みつくように自分のものにし、その問題が解決するまで離さないでしょう。
それはアブナー様の性分なのです。
心をそそる未解明な事柄を与え、貴女が対処しなければならない問題を異母兄に突きつけ、距離を置き、彼が去るのを見届けるのです。
そして、アブナー様が喉から手が出るほど望んだ「三旗戦役」を終結し帝国を再結成させれば、貴女が必要とするものがすべて上手く収まります。
私は、貴女がアブナー様に期待した通りの行動を彼が実行し、そして成し遂げると確信しています。

もちろん、後にアブナー様を陥れた人物が貴女だと気付かれた場合は、直ちに私が全責任を負います。

帝国の逃亡中の大密偵アルクタス・カバナントより

キャラクター特集 ー アブナー・サルン

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