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書籍

デュサンダーへの手紙

親愛なるデュサンダーへ、

バルケルガードはどうだ?
貴族たちは新しい肖像画を描いてもらうために並んでいるか?

この旅は私の繊細な気質に素晴らしい効果があった。
これで充電した気分でまたハイエルフ社会の宮廷での生活に望めそうだよ。
もうすぐね。

今の私は非常に生産的だ。
戻るまでに3点の風景画を完成できそうだ。
そしてあと12点以上のスケッチも描いてきたから、家に戻った時の…はっ!空き時間にそれらを描こうと思う。

この高台からの眺めはまさにすごいとしか言いようがない。
君にもぜひ見せたいものだよ。
多分完成させた絵を見たら行きたくなるだろう。
スカイリーチの遺跡の上にのぼる月は息を飲むほど素晴らしい。
その風景の本質を私のつたない腕前で捉えられればいいのだが。

私は何を言っているのだろう?
そんなの当然じゃないか!

ああ、あとは君にプレゼントを用意しておいた。
君のお気に入りの石コレクションに加えるものをね。
現地で取れる石で、趣のある名前の石さ。
こちらでは「レッド・ブリットル」と呼ばれている。

また近いうちに会おう。
――ユライメン

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