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書籍

アミミルへの手紙

愛しいアミミル

色々と冒険はしたが、これが最後じゃないかと思ってる。
ブッチャーが僕らに何をするつもりかはすでに分かった。
見たんだ、あの哀れなクレグとロフィラが――

いや、今のはなしだ。
君が心に浮かぶ映像に悩まされて欲しくない。
むしろ、アイアンオークやトロールのことは忘れてくれ。
かわりに、一緒に僕らの刺激的な生活のことを思い出そう。
僕ら2人ともオーリドン第一海兵隊に入隊しようとしていた時に出会ったよな。
2人して酔っ払って、将校を罵って追い出されたっけ。
滑らかで繊細なトーニーポートワインを1本開けて、大皿の鹿肉の壺詰めを平らげて、そして恋に落ちたんだ。

楽しかった時のことを全部思い出そう、愛する人。
僕の手の感触と、隣にある体の温かさを思い出してくれ。
そして、新しい恋を見つけるんだ。
幸せになってくれ。
生き延びろよ。
これは命令だ。

どうやら僕の番が来たようだ。
誰かがこれを見つけて君に届けてくれるように願う。
そして僕は生きてきたように死ぬ。
戦い抜くよ。

忘れないで、愛してる
カマーリー

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