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書籍

ジュレス・ラウルドンからの手紙

親愛なるキヴ、

また会えるのが待ち遠しいよ。前回会った時に約束したとおり、君に似合うネックレスを探しておいた。なかなか優雅なルビーだ。赤はまさに君の色だと思う。私たちの絆を確たるものにするために。私は君がくれた黄金のペンダントを胸元に毎日着けている。君は簡素な装飾で申し訳ないと言っていたが、私は自分が持っている他の高価な装飾品よりも大切にしている。

君がウェイレストに戻って来たとき、私が家にいなかったら、市場を探してくれ。もちろん、八大神の聖堂でもいい。

あの時言ったことは本当だ。私たちの財産の違いは問題じゃない。君がしっかり働いていること、旅して苦労していることは知っているんだから! それで、シストレス諸島の有名な交易会社の代理人として働くつもりはないか? 君が善良な人なのはわかっている。私は自分が君のような人をどれだけ必要としていたか、知らなかったんだ。ウェイレストの聖堂で私たちの道が交差したあの運命の日以来、私は毎晩八大神に祈っている。あの日、マーラが私に、いや私たちに触れたのだ。

沢山話すことがあるし、立てるべき計画も山積みだ。この手紙はセイダ・ニーンの宿屋に送るよ。それが連絡を取る最善の方法だと君が言っていたから。きっと君は働き続けていないとプライドが許さないんだろう。それは理解しているつもりだ。だが私ならせめて君の仕事をもう少し円滑に、そしてもっと利益が出るようにしてあげられると思う。君の新たな人脈と、私のさまざまな事業上の配慮があれば、私たちは力を合わせて多くのことを達成できるはずだ。

君の生き神たちについてもっと学べることを楽しみにしているよ。アルムシヴィの概念にはいつも興味があったんだ。最近それについて本を読んでいて、君に質問したいことが沢山ある!

会いたくてたまらないよ。
君の ジュレス・ラウルドン

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