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書籍

ウルラス軍団兵の報告

軍団の上級指揮官殿、あるいは誰であれ、これを見つけた士官殿

ウルラス軍団兵は、ダートリウス隊長の巡回部隊で生き残った最後の兵士としてこの言葉を記している。我々は数に勝るデイドラの勢力と戦い、善戦したが、最終的に残ったのは俺だけだ。いや、俺と隊長だが、あの女に呪いあれ!

我々はハストレル砦付近を巡回していたが、その時デイドラによる奇襲を受けた。隊長が俺の進言に従って巡回前に斥候を派遣していたら、この罠をもっと早く見つけていたかもしれない。しかしそうはならなかったため、巡回部隊全体が不意を突かれ、行動を取る余裕がなかった。

この時点で我々は隊長に命令を求めたが、彼女は狼狽していた。命令が来なかったので、俺が指揮を受け持ち、部隊の者たちに近くの砦へ向かうよう命令を出した。ダートリウス隊長は混乱から立ち直り、俺の命令を撤回させ、敵に真っ向から突撃せよと部隊に伝えた。兵がそれに従う中、隊長は自分の騎乗動物に乗って脱出を試みた。自分が退却するために、兵たちを利用したのだ。

認めるが、ここで俺は本能的に、怒りに任せて行動した。俺は隊長に駆け寄り、軽く殴りつけて彼女を騎乗動物から叩き落とした。それから俺は部隊の者に加わり、敵と戦いながら砦まで走って退却せよと呼びかけた。

軍団兵たちは一人残らず、全身全霊を込めて戦ったことを証言しておく。俺が見ている中、周囲の兵は一人ずつ倒れていったが、それでも敵は彼らが一筋縄ではいかないことを理解した。我々のうち数人がついに砦へたどり着き、残ったデイドラを追い払うことに成功したが、生き残った軍団兵の誰も無傷ではなかった。遠からず全員が傷に倒れた。俺以外の全員だ。

俺の報告を読み、俺の行動が適切だったか、あるいは間違っていたかはそちらで判断してもらいたい。俺は自分が義務を果たしたことを知っている。俺は自分が部隊を守るために戦ったこと、ダートリウス隊長の恐怖と臆病が巡回部隊を死なせたことを知っている。

士官殿がどのように判断しようと、俺の心は変わらない。今となってはどうでもいいことだ。一兵卒の言葉に隊長の言葉ほどの重みがないことは知っている。だが軍団兵の誓いにかけて、俺がここに記したすべてのことは真実だ。

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