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書籍

偏狭のジョセフ

イリサ著

聖なるるつぼにその名を連ねた伝説的な剣闘士はたくさんいる。中でもフェルホーン、偉大なサナレル、隠されしアレリスは恐ろしい戦闘力と闘志で知られている。一方で、偏狭のジョセフのように、別の理由で有名になった者もいる。

まず初めに言っておきたい。スカイリムの聖なるるつぼには、タムリエル中から様々な挑戦者が腕試しをしに来る。同盟規模で戦争が勃発しているこの時世にあって、アルトマーが負傷したオークを助ける場面や、レッドガードがアルゴニアンを庇って矢を受ける場面が見られることはそうそうない。だが聖なるるつぼにはそれがある。るつぼではチームこそが国家であり、硫黄の王冠を手に入れるという目標こそがその国の宗教なのである。

だが、そこに現れたのがジョセフという若い剣闘士だ。ブレトンの獅子の守護団からやって来た彼は、清潔感のある顔をしていて剣の腕も良かった。彼が健康体であり、るつぼに旋風を巻き起こすであろうことを誰もが疑わなかった。だがジョセフはいつまでたってもるつぼの中の社会の仕組みを理解できず、他のブレトンにしか信頼を置かなかった。剣闘士たるもの、同族の者よりもチームに信頼をおかねばならないということをどうしても解せなかった。

剣闘士オベレールはこう語った。「試合が始まると、ブレトンの若造がいきなりチームメイトのカジートを地面に叩きつけたんだ。すると俺の目を見て2回、ゆっくりとまばたきをした。「あいつ、ウィンクしようとしているのか?」と、俺の仲間のドウマントが小声で言っていた。その愚行に付け混んで、俺たちはその若造とカジートを意識がなくなるまでボコボコにしたよ。聖なるるつぼにおいて、そういう幸運をみすみす逃すのはご法度だからね」

時が経つにつれ、若きジョセフはますます短気になっていった。異種族の剣闘士と協力しようという提案をことごとく嘲笑った。彼のその態度は参加者のみならず観客も激怒させ、おかげで経営者側には気に入られていた。「あいつは我々の宝だ。できることなら、通貨にあいつの顔を印刷したいぐらいだよ」彼らは語った。

剣闘士たちはそう思っていなかった。

ダンマーの刃ダルは、こう語った。「クワマーの農民とは絶対に協力しないと、ジョセフに言われたよ。あと、毎日のようにクワマーの卵をよこせと言われた。絶対に俺が持っているか、もしくは奇跡的に生産できるとでも思い込んでいたらしい。クワマーの卵なんて食べたこともないよ。俺はスカイリム出身だ」

ダンマーの狂気エセネンは、こう語った。「ジョセフはいつも俺のことをダルって呼んでたよ」

紅の猫アズルカナは、こう語った。「戦いのときは信頼してくれと言ったんだ。今後も剣闘士を続けたいならそうしないといけない、ってね。すると奴はガラガラ声でこう言ったんだ。「この者は、ムーンシュガーでも食って黙っておけばいいと思う」ってな。気にくわなかったよ」

天空のカミソリのイナーファーは、こう語った。「10年来の相棒フラスバードが戦いで死んだとき、俺はチャンピオンの間で泣いていたんだ。するとあのブレトン小僧に見つかって、こう言われた。「ハチミツ酒を買う金が無くなったのか? その気持ちは分かるが、お前らノルドと違って泣くほどではないな」その後8分間、フラスバードの弔い合戦も兼ねて奴をボコボコにしてやった」

ジョセフほど短期間で悪名を轟かせた剣闘士は他にいなかったが、その後すぐに姿を消してしまった。

現在の居場所は分かっていない。

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