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書籍

摂政カシピアの称賛

大蛇の如き計略の、摂政の執事長、リトルリーフ著

何人かの私の同国人に、これから私が書く言葉は悪趣味だと見なされるかもしれない。
その他の者にとっては、これは神への冒涜に他ならないだろう。
しかし、私はもうこれ以上この考えを自分だけで抱えていることはできない。
もしそうしようとしたら、頭が粉々に破裂するのではないだろうか!
そして、そう経験したいとは願わない。

最初に、私は自分が誰であるかということ、なぜ大蛇の如き計略の摂政と呼ばれている、クラグローン北部のスケールドコート部隊の指導者、美しきカシピアの称賛すべき特質について書く資格があるのかということをお教えすべきだろう。

私の名はリトルリーフ。
私達がスケールドコートに加わる前から我が女主人にお仕えしている。
私はカシピアに、彼女が魔術師ギルドの高位メンバーであったオーリドンで出会った。
彼女は遠くから彼女の力と優美さに感嘆している私に気づいて、彼女のあらゆる用事をこなす者として直々に私をお選びになった。
それ以来、私は彼女のもっとも奥底にある考えと静かな思いを世に伝える共鳴板を提供し、腹心の友、聴罪司祭となった。
私以上にカシピアのことをわかっている者はいない。
そして私のように、全身全霊を込めて彼女を信じる者はいない。

大蛇が私達の主人であり、指導者であるなどとどうして言えようか?
ああ、私は大蛇を信じ、崇拝している。
間違いなく、心から!
そもそも、彼こそ私達がスケールドコートに加わった理由であった。
しかし、大蛇が常にスケールドコートへ命令を下すわけではない。
彼は昼も夜も私の側にいるわけではない。
そして、思い切って言うなら、彼は私の愛するカシピアの美しい顔と素晴らしい姿からはかけ離れている。

誰が大蛇の要求に応えてアイアンオークを私達の集団に連れ込んだのか?
もちろん、カシピアだ。
彼女は大蛇の命令に従うが、常に彼女自身と信奉者達にチャンスと幸運を作り出す方法を捜し求めている。

だが、私のことを彼女の夢想にのぼせ上がった馬鹿だと思われる前に、なぜカシピアが私達の集団の中でとても高く上り詰められたのか説明させていただきたい。
カシピアは断固として容赦しない。
彼女は力強くカリスマ性がある。
そして、彼女は何がスケールドコートにとって最良なのかを知っている。
クラグローン南部で私達が苦しんだ、不運な後退をもたらしたあの鈍くさい愚か者とは違って!
大蛇の「選り抜き」が地域の南部で彼らの要塞を失っている間、摂政カシピアはクラグローン北部で多忙だったのだ。

故に、摂政カシピアを称えよ!
彼女が末永く大蛇に仕え、スケールドコートを導かんことを!

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