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書籍

帝国の侵攻:沼へ進む理由

帝国備忘録 #53902.B

帝国議会の皆様へ

まず、帝国に奉仕するこのような機会を与えていただいたことに感謝します。
皆様の信認に値する存在であり続けるために、我が力の限りを尽くす所存です。

次にブラック・マーシュの第四軍団の指揮を執るという私の決断に関して、一部の議員から意外の念、それどころか不安の声さえも上がっていると伺っております。
「もっと重要な拠点があるのに、なぜ忌々しい沼を征服するのだ?」
これはある上級議員の発言として、私の耳に届いたものです。
申し上げるまでもなく、私は皆様の果てることなき知恵に従う心づもりでおりますが、なぜこの「忌々しい沼」が帝国の将来の安全にとって必要であるのか、思うところをお伝えしたく存じます。

ブラック・マーシュはタムリエル南東の巨大な部分を占めています。
我々が行った沿岸地帯の探索によれば、沼地の内陸部はゆうにハンマーフェルやスカイリムに匹敵する大きさであり、そこには採掘を待つばかりの、手付かずの富と資源の宝庫が眠っているのです。
トカゲの民がこれを利用しないのであれば、我々がそうすべきでありましょう。

そして、トカゲの民自身についてはどうでしょう?
あの原始的な蛮族に、自らの統治を任せて本当によいのでしょうか?
彼らから人望ある指導者が出現すれば、我々の国境が襲撃の危機にさらされます。
起きると分かっていることを、なぜ待つのでしょう?
我々自身の手で問題を処理し、自分の運命は自分で描き出すべきです。
それこそが、インペリアルの流儀ではないでしょうか!

最後に、ブラック・マーシュはインペリアルの軍事力にとって、最後のフロンティアです。
新しく、汚されていない、探検を誘う未知の領域なのです。
我らが軍勢を率いてこの必要にして価値ある冒険へ向かうことを、私は心待ちにしています。
どうかご安心ください。
トカゲの民に対する我らの勝利は素早く、輝かしいものになるでしょう。
私は保証します!

アウグリアス・ブッコ将軍
第四軍団指揮官
第一紀2811年、薄明の月13日

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