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書籍

フラール建設会社

メリアス上級評議員殿

現在締結しているフラール建設会社との共同事業について詳細な監査が終了しました。フラールのおかげで切望していた労働者と資源が手に入りましたし、彼らの入札額が驚くほど(今考えると疑わしいほどに)低かったことから、収益の面からしても実に有利な契約であったことは間違いありません。ただし、この関係を継続することで、多くの問題が発生しかねないことが判明しました。

スランとバルモラの建設に関しては、契約でより威厳のあるレドランのデザインを取り込んだものが求められていたにも関わらず、フラールの建築術がふんだんに用いられたという点を除けば、彼らは納期も予算も厳守して仕事を完了させています。しかし、我々は軽率にも、彼らにセイダ・ニーン以外の土地への足がかりを与えてしまったのです。この結果、彼らはヴァーデンフェル全土で取引関係を築いて、あらゆる原料と食糧を手に入れられるようになり、この地域の事業をほぼ独占するようになってしまいました。レドラン家の大半は現在、この地域の商品を全てフラールの商人から購入しているのです!

さらに、フラール家は現在もこの二つの街に対して影響力を強めており、我々の地域評議員たちを立腹させています。彼らが戦略的に重要なこの地域に注目していることは明らかです、そして恐ろしいことに、彼らが事業を通して我々を支配する方法を心得ている一方で、我々は軍事的な動きにしか警戒をしていません。

結論を言いましょう。今さらこんなことを言っても仕方ありませんが、フラール家との取引に応じるべきではありませんでした。長期的に見れば、時間とお金を節約した結果、何としても必要としている地域を失うことになるかもしれません。

マナラン・レニム内務首席事務官、ヴァーデンフェル

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