書籍

碧水晶の槌

初代オルシニウムは、当初街というより武装キャンプだった。
やがてキャンプは村となり、村は街へと発展した。
わずか数年で、人と建物の集合体として無秩序に広がり、隙だらけで攻撃の絶好の的になった。

鍛冶夫人のモーツガは、トラグ王の多くの妻の中で最初の妻であり、最も偉大な妻だった。
街の周囲に石壁を建てて街の境とするために、熟練した石工を探した。
石工は熟練の職人であると同時に、記録的な早さで任務を遂行できる戦士や交渉人としての技量も備えていなくてはならなかった。
彼女はクスバーグを選出し、任務を任せた。

クスバーグは任務を言われたとおりに成し遂げ、旧オルシニウムの周囲に、今も残る堅牢な壁を建てた。
報酬として、クリスタルの塊から彫り出した、碧水晶の槌を賜った。
その印象的な彫刻は旧オルシニウムの遺跡の中にまだ残っていると信じられている。

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