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書籍

グウェネンギスの日記

1日目

ゴンファローネ湾に来た。 注意深き貴品箱で銀行員として働いて1日経った。宝物庫に保管すると言ったら思いつく普通の品々以外に、修理が必要な複数の武器、かなりの量の毒物、ルーフタッパーというヤギを受け取った。シャルルバートは私にヤギを突き返すよう求めていた。うちは家畜を保管しないと。でもあいつはヤギを運んできたノルドに私の後ろから手を振って、そう言うチャンスを逃したのだから仕方ない。ヤギは私が預かる。

もちろん、あのノルドのために。

それにノルドが臭いとは全然思わなかった。仕事か戦争のせいで汗臭かっただけだ。ノルドの場合はどっちかわからない。

2日目

うちの衛兵がヤギのいる棟を気に入ってくれた。今日、ルーフタッパーがシャルルバートの昼食を食べた時、彼女も私と同じくらい笑っていた。ヤギは彼の外套も食べてしまった。ヤギは本当に何でも食べる。

その後、ルーフタッパーに日を浴びさせてあげようと外に連れていったら、すぐに脱走してしまった。ヤギが建物を登るところを見るまでは、本当の意味で何かが「登る」のを見たとは言えない。ヤギを戦士ギルドから降ろす方法を考えるのに1時間もかかった。シャルルバートは私がデスクを留守にしすぎたことに怒ったが、気にしない。ヤギには日光浴が必要だ。このヤギには屋根も1つか2つ必要らしい。

今日はなかなか大量の魂石を預かった。忙しい人がいるらしい。

3日目

あのノルドが戻ってきて、よかったらヤギをもらってくれと言った。ヤギは彼に失った恋人を思い出させるらしかった。その恋人というのは最近ハドリッドというものに真っ二つにされたという。うちの衛兵が即座にヤギをもらうと言ったので、シャルルバートは安心した。どうも彼女は私がヤギを食うと思っているらしい。まあいい、彼女もそのうち理解してくれるだろう。

もちろん、私は衛兵を脇に連れだし、ヤギをもう少しここに置けないかと頼んだ。あの偉そうな銀行家には、ここにあるすべてのものが彼の自由にはならないことを思い知らせてやらねば。そのほうが彼にとっても幸せだ。それにルーフタッパーは今日、彼の黄色い扇を食べてしまった。私は笑いすぎて昼食を失くすところだった。

衛兵は同意してくれた。彼女もきっとシャルルバートが好きではないのだろう。

後で、我らがヤギの友をまた屋根登りに連れだしてやろう。その前に扉から脱走しないでくれるといいが。衛兵は今日だけですでに2度も、ヤギが出ていくのを止めたのだ。あの子には屋根で過ごす時間が必要ということだろう。

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