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書籍

グリフォン観察記録

野生のグリフォンを手懐けるようになってからもう何年か経ったが、クラウドレストから純血種を手に入れようとすれば、騎士団のための仕事に注目を集めてしまうだろう。私はこれを訓練士として技術を磨くための機会と捉えている。


サンゴの高所は予想していたよりも多くの選択肢を与えてくれた。グリフォンがここでよく巣作りや子育てをすることは知っていたが、これほど数が多く、種類も豊富だとは思っていなかった。


高所に住んでいる獣の中に、有力なものを見つけた。特筆すべきは最大の巣を支配している雄のリーダーだ。こいつはこの小島で2番目に大きな雄よりも2倍近く大きく、まったく恐れを知らずに縄張りを守っている。希少な熱帯種で、羽根の色は黒を基調とするが、そこに鮮やかなオレンジ色の線がいくつも入っていてよく目立つ。夜空に消えていく直前の陽光のようだ。


手懐けたグリフォンを1羽、島へ導き入れることに成功した。オファロは十分に躾けられているので、野生のグリフォンたちとの無用な争いは避けている。しかし彼はより小さな、伴侶のいない雌の注意を引いたようだ。


雌にイリアータと名付けた。この子は臆病なので信頼を得るのは簡単そうだが、戦闘訓練の際には重荷になるかもしれない。交配相手として理想的とは言えないが、持続可能な群れを確立するためには必要な妥協だ。


今日、遠くから訪問者が来た。自然の生息地から遠く離れた、山岳地帯の白い種族だ。おそらく故郷から遠いこの小島に退避することで、長い年月の間クラウドレストの飼育者の手を逃れてきたのだろう。島の雄のリーダーは即座に彼女を屈服させようとしたが、どちらもこの激しい遭遇に備えていたようには思えない。彼女の凶暴さは体格の違いを補って余りあるほどだったが、今年の終わりまでにはこの2羽とも、私に従うことになるだろう。

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