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書籍

ゴーラーの日記 パート2

偉大なるスコゾッドだと?
ハ! 奴はペテン師だ。実体のない幻だ。
伝説のスコゾッド、国中で恐れられている不死の死霊術師に拝謁にきたというのに。
この深い落胆は想像もできまい。
スコゾッドなどいない。いるのはゴーラーだけだ!

噂の不死身の者はただの病み衰えた老いぼれオークだった。
老齢と病で衰弱しきっていた。
生意気な子供ほどの力もなく、私を畏怖させるどころか、明らかに奴の方が私に怯えていた!
ほとんど労せずして奴のアンデッド軍団を奪い取り、聖域の所有権を奪った。
惜しむらくは怒りと落胆のあまり、思わず衰弱した老いぼれオークを殺してしまったことだ。
私に教えられる秘術があったとしても、奴はアシェンフォージへ持ち去ってしまった。

いや待てよ…

死体を蘇らせるだけでなく、生前の知識を抜き取る方法を編み出せないものだろうか?
少なくとも時間潰しにはなる。

面白い。若いオークがやってきた。
どうやら、こいつもスコゾッドを探しにきたようだ。
ふん、暗闇のゴーラーは戦利品を分かち合ったりしない。
スケルトンどもにあしらわせ、仕事を続けるとしよう。

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