ESO > 書籍 > ゴールドコーストの書
項目 42
アンヴィル魔術師ギルドに加わるのは簡単だと思っていた。この街は海賊が支配しているんだ! それでも賢者は「厳格な精神」とかいうものを見せろという。
項目 43
賢者は融通が利かないと思っていたので、ギルドホールにミノタウロスの脳みそを届けた。私は馬鹿じゃない。ワックスペーパーに三重に包むことにした。その何が悪かったのかわからない。
項目 44
ついに突破口を見つけた! 賢者はドゥルーについての実際的知識を持っていない。ということはその話題を軽く披露すればいい。爪のバリエーションの簡単な報告で十分だろう。
項目 45
賢者は私にもドゥルーについての実際的知識がないことに気づいた。今私はドゥルーの交配と指揮系統についての本「グロムの錬金術的用法の発見」を持っている。いったいグロムとはなんだ?
項目 46
本を読んだ。グロムとはドゥルーの殻で、交配の後に食べられ吐き出されるものだ。本によれば「繊維質のボール状物体」で「悪臭がする」という。グロムの用途は錬金術的にもその他にも知られていない。
どうも賢者は私のようではないらしいと思えてきた。
項目 47
アンヴィルの北海岸、ドゥルーが交配している場所で野営を張った。この生物は怒らせなければおとなしいので、必要なだけ観察してグロムを採取できる。
楽しい日だ。
項目 48
退屈とは何かについて分かっていたつもりだったが、今の私の毎日はドゥルーの交配を待つだけになっている。
項目 49
初めてグロムの玉を見つけた!
今はこれが興奮する出来事だ。
項目 50
古い本は正しかった。グロムに錬金術的用途はない。「様々な高価な錬金術の材料を無駄にする」とか「乳鉢と乳棒に消えないシミを残す」以外は。
だが、賢者に恥をかかされるつもりはない。
項目 51
グロムは食用にできない。ゆでたら臭いがひどくなるだけだ。
項目 52
ゆでるのが鍵だったんだ! 冷えると繊維質のパルプが殻のように固くなる。この状態でパルプを作れることに気づいた。きっちり閉まる薬用フラスコを作れた。
落としても割れない薬用フラスコ。賢者、錬金術的用途だ。
もちろん、グロムは使い果たしてしまった。実験の再現のために、もっとドゥルーが必要だ。
項目 53
また退屈だ。ドゥルーの交配がもっと早ければいいのに。
項目 54
ドゥルーの勾配を早められる! 錬金術の調合薬を海に廃棄している間に、近くにいたドゥルーが元気になって爪をこすり合わせていた。そのドゥルーはすぐに他のドゥルーを探し出してその周りを歩き回った。過去にない。
別に1回分を作って今夜海岸にまいた。
項目 55
ドゥルーは興奮したようだ。今すべてが歩き回っているが、交配は早まらない。
今晩の分の効能を8倍にしてみよう。それで彼らの無気力が変わらないなら、もう他に手はない!
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