クエスト名「ファルクリースの終焉」
前日談
アヴルンドと話す
クラグローンの東部にファルクリース要塞へ向かう馬車があります。
馬車の側にいるアヴルンドと会話しましょう。
ファルクリース要塞へ向かうのか? 嫌な噂が流れてる。街道での失踪。焼け落ちた村、見捨てられた村。一族の者が無事だといいが…
行き先が同じなら、乗ってくれ
馬車に乗り込むと、ファルクリース要塞へ向かいます。
物語内容
グルンドと話す
ダンジョンの入口にいる、グルンドと会話しましょう。
力を貸してくれ。頼む。ホワイトラン、リフテン、どこでも構わない、伝令を送ってくれ! ファルクリース要塞が陥落してしまう!
獣人の大群が門を襲っている… 俺達がソブンガルデへ行くのは時間の問題だ。だが、同胞が代わりにショールの復讐を果たせる
戦いが終わっていないなら、まだ勝つ可能性はある
今まで何度も撃退したのに、奴らの数は減っていない。こちらには腹を減らした負傷兵がわずかに残っているだけ、相手は倍の大きさの獣の大群だ。それでも勝てると思うか?
戦っている敵について教えてくれ
リーチの民とミノタウロスだ。恐れ知らずの飢えた目をしている。イカれた犬のように吠え立てて、門に突っ込んでくるんだ
遠くの村から、たくさんの人が逃げてきた。愛する者が悲惨な目に遭うのを見ながらな。要塞は最後の希望だった
まだ負けてはいない。包囲を破ろう
少なくともお前はエーリカのように勇気がある。やれるかもしれない
リーチの民を突破して、この道を進むと中央門だ。今も門が持ちこたえていれば、従士はそこで見つかる
そのエーリカとは誰だ?
スクジョラルモル首長の娘にして、ファルクリースの従士だ。彼女がいなければ、要塞はずっと昔に陥落していたはずだ
彼女なら城壁が崩れても、獣に立ち向かい続けるだろう。間違いない
ここで何をしている?
言っておくが、俺は脱走兵じゃない! 近くの要塞へ行って、増援を連れてくるはずだった。だが、ミノタウロスの獣に足を折られてしまった
置き去りだよ… 死んだか、あるいはすぐに死ぬと思われたようだ
その負傷を受けて大丈夫なのか?
どうでもいい。俺はもう、走ることも立つことさえもできない。故郷を救ってくれ。そうすれば少なくとも勇気の間で父に顔向けができる
立って死ぬことはないだろうが、死んで手が冷たくなるまで、リーチの犬どもにこのナイフを奪わせやしない
モリグ・ブルブラッドを倒す
探索を進めると、モリグ・ブルブラッドが待ち構えています。
モリグ・ブルブラッドと戦いましょう。
戦闘開始時の発言内容
- もう誰もこの地を救えない!
- これで全員か?
- 燃えるファルクリースを見せてやる!
戦闘中の発言内容
- 突撃!
- 次だ!
- 放て!
- 行くぞ!
- 一斉射撃!
- この地を灰塵と化せ!
- 皆殺しにしろ!
- 追い散らせ!
- 奴らを灰にしてやる!
- 一人残らず倒せ!
戦闘終了後の発言内容
ファルクリースは陥落する!
攻城マンモスを倒す
探索を進めると、門の手前で攻城マンモスが待ち構えています。
門の上にはエーリカ・スクジョラルモルがいます。
門が持たないぞ! 攻撃をマンモスに集中しろ!
敵の背後から味方が来る! 援護しろ!
攻城マンモスと戦いましょう。
戦闘中の発言内容
- この要塞から奴隷は奪わせない!
- このミルク飲みどもをリーチまで追い落とせ!
- 弓兵に援軍に狙わせるな!
- 首長と、ファルクリースのために!
- 容赦するな! 1人食われたら、リーチの犬を10頭殺れ!
- ファルクリースに足を踏み入れてみろ、その場で葬ってやる!
- 立ち上がり戦え。さもなくば殺す!
- 怒りの炎を燃え上がらせろ!
攻城マンモスの体力が10%を切った時の発言内容
チャンスだ! とどめを刺せ!
攻城マンモスを倒した後、エーリカ・スクジョラルモルが話し始めます。
獣は倒れた! 門を開けよ! 急いで味方を中に入れるんだ!
ファルクリース要塞に入ると、エーリカ・スクジョラルモルとファルクリースの守り手達がいます。
グルンドがソブンガルデから呼んできたんじゃないといいが。借りができたな
トリク、準備をさせろ。ストゥーンが共にあらんことを
わかったよ、従士殿
東と北の門は間もなく落ちる。皆を安全なところへ逃がす。時間を稼いでくれ。死者の間まで退くぞ
トリクと会話しましょう。
共に血を流す者を友と呼ぶ。初めて酒を酌み交わす場所が、勇気の間でないといいが
敵について知っていることは?
リーチの民とミノタウロスの部族が、腐った同盟を組みやがった。俺達への憎しみと、土地欲しさの同盟だ。
どちらも骨の髄まで蛮族だが、これほど残忍になったのは初めて見た
では、不自然な話なのか?
ああ。連中が襲ってくるのは隙がある時だけだ。ロングハウス帝がルビーの玉座を穢して以来、リーチの民が軍を組織したとは聞いていない。ましてミノタウロスなど。奴らを率いる獣は、肉体を得たデイドラ公のようだ
暗い時代だ
なぜ死者の間で立て直す?
確かに縁起は良くないかもしれないが、エーリカはそうすべきだ。石に囲まれて狭いから大軍が入れない。ノルドの数少ない精鋭で持ちこたえるなら、そこしかない
何をしたら良い?
死を恐れずに戦い、一族を安全なところまで送る時間をエーリカに与えてくれ
あとは… 骨拾いどもをできるだけオブリビオンへ送るんだ
死者の間に向かう
探索を進めると、ドレッドホーン・クランが要塞内に突入してきます。
ドレッドホーン・クランを倒しながら、死者の間に向かいましょう。
奴らが城壁の中に!
探索を進めると、エーリカ・スクジョラルモルとヴァンスキルが話し始めます。
奴らが来るぞ! こっちだ! 行け!
故郷を焼かれたままにはさせない! 俺は戦える!
ここで殺されるか、共に死者の間で戦うかだ。どうする?
待て! 俺も行く
3人の霊魂魔導師とケルヌノンを倒す
探索を進めると、3人の霊魂魔導師トゥサイル、アーボガル、モクヴェダが待ち構えています。
我らの骨はこの地の奥にある!
呼び声に応えている! 俺達の力は一つだ!
お前の血は狩猟の父のため! お前の魂はケルヌノンのためにある!
3人の霊魂魔導師とケルヌノンと戦いましょう。
戦闘中の発言内容
- 我らの土地から出て行け! ドレッドホーン・クランが来ると、スカイリム中に伝えろ!
- こちらにはケルヌノンの力があるわ!
- お前に我らの絆は壊せないわ!
- 誓いが俺達を支える。運命を受け入れろ
- ハハハ。馬鹿め、私達は不死身だ!
- 私の最期はケルヌノンが決める。お前じゃない
- この地から出ていけ!
- 我らの盟約は永遠なり
- 私の物はそう簡単に壊れはしない
- 私の手で葬ってやろう
- 私達は死なない
- 誰が死ぬかは私が決める
- お前の炎は揺らめき、そして消える
- 誓いに縛られる者よ、目覚めよ!
- お前の骨は戦利品としてもらっておく
グループが全滅した時の発言内容
- お前の神はどこにいる?
戦闘終了後の発言内容
生者は仕え、死者は従う。この広間に逃げ場などないぞ! どこにもな!
ケルノルンを倒した後、死者の間に入りましょう。
死者の間を浄化する
死者の間に入ると、エーリカ・スクジョラルモルがドラウグルを浄化しています。
リーチの犬が勇敢な死者を穢している! 奴らは獣ではない、害虫だ!
私はこの者たちを守る。これ以上やられる前にドラウグルを浄化しないと
エーリカ・スクジョラルモルと会話しましょう。
首長の間までの道を切り開くんだ。皆が後に続けるように。私はできるだけ敵を食い止める
この場所は安全だと思っていた
リーチの民が邪悪な儀式で崩壊させるまでの話だ。私達の結界は今も生きている。だから、この場所はまだ浄化されていないかもしれない
どうやって?
栄えある死者の壺で祈り、神々の祝福を受け入れることだ。そうすれば、彼らの遺体から邪悪なリーチの亡霊を追い出し、相応しい眠りにつかせる力を得られるだろう
まだ首長の間は持ち応えていると思うか?
ファルクリースの戦士は、最期まで首長の盾となる。私も最期をむかえるなら父の側がいい… でも皆を見捨てることはできない
お前は成すべきことを成せ
ここを1人で守るつもりか?
運があればトリクたちが間に合う。そうでなくとも、敵を足止めすることはできる。こんなことのために、他の誰かが犠牲になる必要はない
探索を進めると、ヴァンスキルがいます。
- ショールの骨にかけて! また霊魂が来た!他のドラウグルが脱出路をふさぐ前に、死体を浄化しろ
- 霊魂が取り付く死体があっては、危険なままだぞ!
- 頼む! 先祖の手に掛かって死ぬのはごめんだ! 向こうの死体を浄化してくれ!
- 浄化を急げ! 奴らが血まみれのブジャーフルドを蘇らせるなら、ここにはいたくない!
ヴァンスキルと会話しましょう。
見えるか? 霊魂が徘徊してる。待ってるんだ。俺達を首長の墓に閉じ込める気だが、こちらに何ができる?
下階に降りると、ケルヌノンが死の王ブジャーフルド・スクジョラルモルを蘇らせます。
起きろ、小さき首長よ。燃え盛る王国が見えるか? 復讐を果たせ
簒奪者…? 私の広間にか! 呼んで来い!
死の王ブジャーフルド・スクジョラルモルと戦いましょう。
戦闘中の発言内容
- 我が地を傷つけるなら、報いを受けてもらう
- 玉座を奪いにきたのか? 殺して奪うのだな!
- 簒奪者め! ここは私のものだ。私だけのものだ
- 不名誉には容赦せん!
- 報復はこの手で行う。100倍にしてな!
- 略奪者め! 穢れた手で誉れ高き死者に触れるな!
戦闘終了後の発言内容
ぐう! 穢れた呪いか! 生はとうに終えたというのに…
血塗られた角ドミーハウスを倒す
探索を進めて首長の間に到達すると、スクジョラルモル首長がいます。
戦い続けろと言ったはずだ! ん、私の護衛ではないな。リーチの民でもない。では、我々が勝ったのか?
直後に血塗られた角ドミーハウスが窓から現れて、スクジョラルモル首長を踏み潰します。
ここは我のものだ!
ファルクリースよ燃えろ! 貴様もだ!
血塗られた角ドミーハウスと戦いましょう。
戦闘中の発言内容
- 全てを灰燼と化す!
- ひれ伏せ!
- この地は誰が主人か知っている
- 角の王がお守りくださる
- 全てを焼き尽くせ!
- 我は石なり
- 我が血は絶えない
- 我が内なる炎を受けよ!
- 我は大地と空を操る。この地は我のもの!
- 大地と炎よ、我に従え!
- 炎を抱こう!
- 炎に飲み込まれよ!
- 炎に抱かれよ! 我が支配者だ!
- エレメンタルよ、我に応えよ!
- エレメンタルの心のままに
- 来るか! 炎と踊れ!
- 来い、踏みつけてくれる
- 隠れるところなどないわい
- 逃げられはしない!
血塗られた角ドミーハウスを倒した後、エーリカ・スクジョラルモルがやって来ます。
父上!
エーリカ・スクジョラルモルと会話しましょう。
お前が全力を尽くしたのは分かっている… 最期の時に、父の側にいられれば良かったが
リーチの民が散ってゆく。退けられたのはお前のおかげだ
傍観して何もしない訳にはいかない
これはお前の戦じゃない。でも、お前はもっと絶望的な時に戦い、最も昏き時を勝利に変えてくれた。これはまさに神の御業だ
クエストを完了する。
クエストを完了した後、トリクとファルクリースの兵士と市民達がやって来ます。
父は… スクジョラルモル首長は死んだ。だがファルクリースは続く
それはあなたがそのために戦った場合の話です、首長
首長? そうか、私が…
ならばこの日に、まだ倒れていない戦士達に知らしめよう。我が従士とその行いは、我が地で幾世代も歌われ続けるだろう
スクジョラルモル首長、万歳! ファルクリースの救世主、万歳!
よし!
よし!
よし!
よし!
よし!
トリクと会話しましょう。
これほど従士の称号に相応しい者はいない。お前は長く記憶に残るだろう
生き残れて良かった
お前の貢献が大きかった。俺がフラフラになってリーチの犬どもと戦っていたら、あの恐ろしい巨体が断末魔の叫びを上げたんだ。要塞の至る所ではっきりと聞こえた
腰抜けどもは、スキーヴァーの群れのように方々へ散っていったよ
従士になるとはどういう意味がある?
聞く相手によって意味が違う。責任の解釈は各々で異なる。お前はファルクリースに尽くした。だから首長はここでの特権を与えたのだ。納得のいく話だ
簡単には得られない栄誉だぞ
エーリカが首長になって、嬉しそうだ
ああ。彼女は優秀な指導者だ。私利私欲にとらわれない。彼女の統治で、ここはより栄えるだろう。過去にないほどの繁栄をみせるかもしれない
ここまでの経緯は喜べないが、未来には希望を持っている
エーリカ・スクジョラルモルと会話しましょう。
ファルクリースは存続する。お前の成したことは、ずっと称えられるだろう。いつでも歓迎する
これからどうする?
守りを固め、怪我人を癒し、死体を埋葬するんだ。当分は獣どもが襲ってこないを祈ろう。もちろん、運任せにするつもりはない
近隣に応援を送ってもらうよう説得できたら、ファルクリースは復興する。時間がかかったとしても
従士になるとは、正確にはどう言う意味がある?
すべてのファルクリースの民から敬意を表され、歓待されること。そして、この地を故郷と呼べることだ
申し訳ないが、今はお前に贈る土地や召使がない。この街が復興した時には… 約束する
お父さんのことは気の毒だった
すまない… 本気で言ってくれるのは、お前だけかもしれない。気を遣って言葉を掛けてくれる者は多いが、父はあまり愛された首長ではなかった
私はより良い首長になる
クエスト報酬
- 経験値(極大)
- ゴールド(極大)
- スキルポイント1
- 未鑑定のファルクリース要塞の装備
物語補足
ドレッドホーン・クランの発言内容
以下はドレッドホーン・クランが戦闘時に発言する内容です。
ドレッドホーン・クランは、「スクラッパー」「ソーンスリンガー」「タウンレイザー」「ファイアブランド」がいますが、発言内容は全てのドレッドホーンで同じです。
- 狩猟の父に喉を差し出せ!
- もう縮こまっていられないぞ、ノルドの豚め!
- すぐに陥落するはずだ!
- 炎をもって、獣を狩りたてろ!
- 全員踏みつぶせ!
- ドレッドホーン・クランの前に倒れろ!
- 羊みたいに鳴いてみろ!
ドラウグルの発言内容
以下は死者の間にいるドラウグルが戦闘時に発言する内容です。
ドラウグルは、「スカージ」「ワイト」がいますが、発言内容は全てのドラウグルで同じです。
- お前達の広間は全て崩れ落ちる!
- ここは我らが故郷だ! 昔も… 今も!
- ハンティング・グラウンドが呼んでいる!
- 一族と共に死ね!
死の王ブジャーフルド・スクジョラルモルを浄化する
死の王ブジャーフルド・スクジョラルモルを倒した後、遺体を浄化すると話しかけてきます。
私を称えてくれたな。ソブンガルデが呼んでいる…
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「ケプトゥ」と彼は口にした。
私にとって何の意味も持たない言葉ではあったが、悪くない予感がした。
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すると、石に変化が出始め、平らであったはずの石が水鉢のような形へと変化したのだ。
獣は角の先で自分の手のひらに傷をつけ、そこから流れる血を鉢の中に流し入れ、私にも同様のことをするように命じた。
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獣は拳の中で握り締められて小さくなった我らが先祖の護符を、私に差し出した。
そして、鼻息を荒くして、護符をバラバラに砕き、その破片を私たちの血が入った石鉢の中に入れたのだ。
鉢の中に入れられた小石の転がるような音が何倍にもなって聞こえてきたが、風に乗って運ばれてきたわけではなかった。
その音は山の奥深くからゴロゴロと響き、まるで迷子になった幼獣の鳴き声によって長い冬眠から目を覚ました獣のうなり声のように鳴り響いた。
その音を聞いた私は、我々の国や故郷が、私たちに戻ってくるように呼んでいる音だと確信した。
気まぐれな我が息子たち、娘たちよ、我が言葉を聞け!
角の王の寵愛を受けた私に従い、先祖の地へと向かうのだ!
今日より我々はドレッドホーンとなり、ひづめと角のある兄弟たちは我々の一族となった。
そして今日この日から、我らの土地から略奪されたものを取り戻し、腐敗し堕落した、家畜のようなノルドの一族を駆逐するのだ。
血塗られた角ドミーハウスのひづめですべての弱い者は踏みにじられるだろう。
この国をもう一度建て直すのだ!
-カラスによってゲリグ・ブルブラッドから免れた、ドレッドホーンクランの族長
キャラクター特集 エーリカ・スクジョラルモル
Karkへ
あなたはかつて私にこう尋ねましたね、『なぜ自分の年齢の半分ほどしかない子どもに仕えることになったのか』と。
あなたが侮辱のつもりで言っているようでしたので、私はあえて返事をしませんでしたが、今改めて伝えようと思います。
時間が許されているうちに。
私はある程度高名な戦士であるアカヴィリの蛇に勝利した後、郷里へと帰還しました。
その後、私は首長に忠誠を誓うことで、高位な身分の重要人物となり、その結果、毎日要塞の周りを歩き回ることに明け暮れるようになりました。
首長が参加しているソリチュードでの上級王スヴァグリムの戴冠の際、彼の妻と子どもも参加するためその護衛が必要となり、私はそれを好機と考え、その要塞から解放されたい一心で、その機会に飛びつきました。
その旅はとても単調な旅の予感がしていました。
ロリクステッドを出て静寂が振動によって断ち切られるまでは。
用心のため、引き連れていたキャラバンは危険の兆候が消え去るまで待機することになりましたが、それが致命的な失敗となってしまったのです。
見渡して気付いたのは、私たちはマンモスの群れが押し寄せる小道に止まっていた事です。
木々の茂みからマンモスの一群が現れ、いとも簡単に私たちの間を駆け抜けて行き、私たちの荷車をひっくり返し、足で戦士たちを踏みつけていきました。
負傷したマンモスが私たちに死の一撃を加えようとしてきたので、その死の一撃を避けるために首長の娘エーリカをその場から安全な場所に投げ、なんとか助けることができましたが、残された彼女の母親と私の不運はそれで終わりではありませんでした。
私は気を失っていたのか、護衛をはらいのけてしまうほどの力がある、マンモスの怒りに満ちた咆哮によって、体の半分が毛深い毛皮に埋もれていた状態で目を覚ましました。
倒れたマンモスの下に捕らわれている私は、怒りに満ちたマンモスと目が合ってしまい、終わりを直感しました。
これまで見えていた光が獣の影で消え去ると、私は静かに死を覚悟しました。
はじめは獣の影に隠れていたため気付けませんでしたが、マンモスの上にエーリカが登っているのを見つけました。
私は彼女に向かって叫ぼうとしましたが、大人物でさえも彼女の目の前にいると驚いてしまうような、小さな子どもの怒りに満ちた唸り声によって、私の声はかき消されてしまいました。
その声によって、恐れか後悔の念のいずれかを抱かせたかはわかりませんが、巨獣は立ち止まり、エーリカの顔は恐れを知らない子どもの顔へと戻りました。
遭遇した不幸からはエーリカのおかげで救われましたが、彼女の母親は不幸から逃れる事ができず帰らぬ人となってしまいました。
旅を続けるために、私は骨折した足で荷車に戻りました。
私はエーリカをどのように慰めたらよいのか、その術をよく知っていましたが、そのような情けは必要ありませんでした。
彼女の流す涙は氷のように固かったのです。
実際のところ、彼女の父親よりも自分の母親の死と向き合い、耐えていました。一方、首長はだんだんとお酒に溺れるようになっていき、エーリカがその任務を引き継ぐこととなります。
12歳の時に、冬の初期に飢えと戦っている熊のねぐらに入り込み、16歳になった時には、一握りのロイヤルブレードを手に取り、オークの襲撃者を追いかけ回していました。
19歳の時には、突進してくるフロスト・トロールのRaudhungrを殺し、本来は血筋から継承されている従士の称号を、彼女はその功績によって獲得したのです。
ファルクリースには誰一人として、エーリカのお陰で今の生活ができると感謝しない者はいません。
私もその一人です。
彼女の鉄の魂によってこの要塞は守られており、いつの日か、その鉄のかけらが私たちに必要になってくるでしょう。
山々の向こうでは雷鳴が轟いていますが、それは遠くに霞む雨ではありません。
迫り来る洪水と、再び来たる不運を知らせるリーチの双角の合図は遅すぎるのです。
これが私からあなたへの最後の言葉になってしまうことでしょう。
なので、私の人生においてエーリカ・スクジョラルモルに仕えた以上の名誉はないこと、そして、彼女の傍にいられるということは、栄光の死を遂げてソブンガルデに連れていかれるより素晴らしい、と私が言っていたことを覚えておいてください。
もし今後話すことがあれば、その時は彼女に感謝の意を伝えてください。
あなたの兄弟
トリク
族長エーリカ・スクジョラルモルに仕える傭兵
緊急連絡
敵の大群よりも先に、この伝言が届くことを祈っています。ファルクリースは陥落寸前です。備蓄は空になり、壁は崩れ落ちそうです。リーチの大群と我々の間には、辛うじて歩ける負傷兵しか残っていません。
この連絡で我々が救われるとは思っていませんが、報復がもたらされることを望んでいます。あなたの栄誉ある戦士たちをここに派遣して、リーチの民とミノタウロスをこの土地から排除してもらえるよう、膝を突いてお願いします。我々の仇を取り、ここを再建してください。我々の存在が、石の遺跡だけしか残らないことがないように。
—ファルクリースの従士エーリカ・スクジョラルモル
噂に対する返答
トリクへ
夜に人をさらう恐怖の獣とかいう下らない作り話で、私の仕事の邪魔をしないでくれ。騙されやすい子供や迷信好きな農民が主張しているだけだ。リーチから来る強盗を追い払うため、警備を強化するよう主任に伝えてくれ。我々の一族は何世代も、あのみすぼらしい犬どもの嫌がらせに耐え続けてきた。それはこれからも変わらない。奴らを恐れる必要などない。
—フジュルゴル・スクジョラルモル首長
マリカに宛てた未完の手紙
マリカ、愛しています。そのことを今のうちにどうしても伝えたかった。気持ちを言葉にするというのは気持ちの良いものです。例えそれが、永遠に届かないとしても。
私たちは今、閉じ込められています。リーチの民が山から洪水のように押し寄せてきたのです。彼らは村をいくつも略奪して街道を占拠し、唯一の避難所だったファルクリースに私たちを押し込みました。もっと遠くへ逃げるべきでした。必要ならソリチュードにだって。でもすでに手遅れです。街はもう数週間、彼らに包囲され続けています。
この街はある程度の包囲に耐えられるよう作られています。でも人が多すぎて食糧が足りません。それにリーチの民は残忍です。食糧のことで長く悩んでいられるような暇は与えてくれないでしょう。
もし生き残ることができたら、私は
ブジャーフルド・スクジョラルモルの碑文
この街を作った石がここに眠る
人の形を取り、偉業により冠を授けられた
異教徒の森から獣を三度追い出し
森を切り倒してこの街に植えた
彼が立っていたその場所に
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