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書籍

表現のエンジン

聖なる弾み車の第二革新者、代弁者アルバクロン著

最初にソーサ・シル卿によって作られ、後にクロックワークの使徒によって広められた概念である大いなる歯車は、存在するもの全てが緻密に調整された機械の仕組みとして表現できるという考えを示している。大いなる歯車はニルンを繁栄させる生命と力の源たる、自然の根本となるエンジンを象徴している。それは文字通りのエンジンではない。謎の父が彼の教えと哲学を詳しく述べる際に、原始のエンジンという暗喩的な発想を使用したのだ。セト卿から学んだ使徒は彼の手本に従って、暗喩に基づいて豊かで表現力あふれる話し方を作り上げ、それが彼らをトリビュナルの他の信徒と隔てている。

感情、思考、意図を表現するために歯車とピストンの働きを利用した様々な暗喩を用いることにより、使徒は使命と信心に基づいた特有の方言を発展させた。これは慈しまれてきた成句に、大いなる歯車の動きに詳しくない者のために意味を添えたものだ。

「大いなる歯車にかけて!」戸惑いや驚きを示す感嘆の声。だが、これは適切な状況においては衝撃や恐怖を表すためにも使用される。

「大いなる歯車が百万回鳴っても絶対にない」起こった出来事の有り得なさを強調し、起こりそうもないことを説明するための慣用句。

「歯車は私のために調整されなければならない」希望的な意図、好ましい状況、何もかもが前向きな形で同時にやってくることを強く願う表現。

「歯車が滑ったら」何かが極めて正しくないか、状況が悪くなっていることを表現するフレーズ。

「歯車が固まった」何かが台無しになったことを意味する表現。通常は不注意か愚かさによるもの。

「トリビュナルの歯車がカチッと収まる前に」物事を急がせるか、わずかな時間しかないか、過ぎようとしていることを示すフレーズ。

「歯車に巻き込まれた」懸念事項の表明。通常は困難な状況、厄介事、簡単には解決できない問題に関連している。

「あなたの歯車が自由に回りますように」友好的な別れ。受け手の幸運と引き続いての成功を願っている。

「あなたのピストンが決して妨げられませんように」人を送り出す際、幸運を願って使うフレーズ。

「大いなる歯車があなたの方向へ回りますように」クロックワークの使徒か、親しい友人か、教団に関係のない仲間に対して幸運を願う表現方法。

「コグを締めろ」てこ入れする、強化する、より良くする。

「クロックワークは最弱のコグと同じ強さしか持たない」文字通りのフレーズ。しかし、「最弱のコグ」は実際の歯車の歯でなく、比喩的に人やその他の欠けた機能も指す。

「大いなる歯車が回転を止めることはない」望むと望まざるとに関わらず、時は過ぎ、世界は動き続けることを断言するフレーズ。

「大いなる歯車がもう少し回るまでお待ちください」誰か、または何かに時間をくれるよう頼むフレーズ。

「大いなる歯車は回る、だから急げ」時は流れるため、無駄に費やしてはいけない。

「時に大いなる歯車は挫折からチャンスへと回る」如何なる同様の格言も、通常は運命の気まぐれによって状況は良い状態から悪い状態へ、またはその逆に変わることを示唆している。

言葉はこのように連なっている。

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