9日目
ジャングルのこの部分を探検するのに、なんとも奇妙な時期を選んだものだ。面白い植物や野生動物を記録したいと考えていたが、こんなものを見ることになるとは想像もしなかった。あっという間の出来事だった。肌がゾクッとして、首の後ろの毛が逆立ったと思ったら、いきなり空中で巨大な爆発が起こり、上空に大きなポータルが現れた。最初は幻覚でも見ているのかと思った。何が起きているのか調べたいが、ここの空気は今、危険になったと感じている。見つからないように行動しなければ。
10日目
ジャングルは密集していて重苦しく、姿を見られずに観察するには好都合だ。だが運もよかった。私の周囲で奇妙な獣たちが続々と集団で現れているからだ。大半はドレモラだが、見たことのないものもいる。ガラスで出来た恐ろしい怪物だ。奴らは何をしているんだ? なぜここにいる? まだそれはわかっていない。
色々な木や根の間に滑り込んだが、奇妙な黄金の球体が空を飛び上がっていくのを見た――私が見た限り球体は3つで、それぞれが異なる方向に飛んでいる。球体は空を舞う魔力の奔流を背後に残していく。不思議な美しさがあり、恐ろしいほど惹きつけられる。どうしても追いかけてみたい。あの球体の進む先に何か答えが見つかるかもしれない。
11日目
黄金の球体の1つを追ってジャングルの奥深くまで進んだが、そろそろ目的地が近いはずだ。戦いの咆哮が聞こえるが――軍団の者たちだろうか? それに違う言語で何かを詠唱している声も聞こえる。何を言っているのかはわからないが、どうせろくなことではないだろう。騒ぎが収まるまでここに隠れて、それから接近しよう。軍団がここに来ているのなら、何が起きているのか彼らが知っているかもしれない。
戦いはほぼ一日中続いたが、ようやく終わったようだ。かなり待ってから近づいたが、時間をかけすぎたかもしれない。ここにはもう、ジャングルの地面に戦いの傷跡が残されているだけだ。ここに来ていたのが軍団だったのは間違いない。倒れた者たちが安らかに眠れますように。
しかし多少の情報は手に入れた。私をここに導いた黄金の球体は消えてしまった。それに加えて、空のポータルも変化した。うまく説明できないが、あのポータルには何かが加わっている。ポータル周辺の魔力が強化されているかのようだ。
12日目
この一帯には他にも軍団がいるらしい。そして彼らは別の黄金の球体を追ったに違いない。今空を飛びまわっているのは1つだけだが、最初の球体が消えた後と同じように、2つ目の球体が消えた後にも空のポータルは大きくなった。今ポータルは凄まじい大きさで、見ていると圧倒される。圧倒されるし、恐ろしい。
13日目
何かが起きつつある。これ以上ここにいるのはまずいかもしれない。最後の黄金の球体が空から消え、空のポータルは成長し、変化し、生命を得ている。一体何が起きているんだ? 生命の危機を感じる。私の周り中で地面が揺れている。何かがポータルから落ちてきた。何か巨大なものがある。
もうここにはいたくない。脱出しなければ。無関係なことに首を突っ込むなんて、私は何を考えていたんだ? もう行かな
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