物語内容
カティナ・ガラナと話す
南エルスウェアの北東にある洞窟「放棄された要塞」の入口にいる、カティナ・ガラナと会話しましょう。
あら! ごめんなさい、見えなかった。何か用?
待って。失礼したわ。私はカティナ・ガラナ。ホノリア執政官の娘よ。前執政官、というべきね。最近亡くなったの。話がまとまらないわね。ごめんなさい。ただ、頭が… 最近よく眠れないの
明らかに疲れているようだ。大丈夫か?
正直に言うと、全然大丈夫じゃないわ。ずっと奇妙な夢を見るのよ
母さんが死んでから、毎晩この場所の夢を見る。手紙を書いている男がいて、私は母さんのネックレスをその男に差し出す。彼が向き直る。そこで起きるの
この場所は危険に見える。中に入るつもりか?
さあ… わからないわ。要塞に母さんがやり残した仕事があるという感覚をぬぐえないの。ネックレスとその男に関わる何かがあるのよ
私の代わりに、ネックレスを中に持って行ってくれない? これはこの謎の鍵になる。それはわかるの
なるほど。首飾りを渡してくれ。この謎を解決する手助けをしよう
あなたが助けてくれて、本当に嬉しいわ
私のような地位の女性は、公式晩餐会で眠るわけにはいかないの。母さんは… エセリウスで安らかに眠っているはずよ。墓の中から助けを求めてはいない
この場所について知っていることは?
トパル軍団兵士官学校っていう、帝国の学校よ。学校だった、って言うべきかな。今ではこの辺りの人はみんな、放棄された要塞って呼んでる
帝国最高の戦術家たちがここで学び、ここで教えた… 母さんもその1人よ
そこで何が起きた?
ナハテン風邪よ
ナハテン風邪は数千のカジートの命を奪い、長い間この地域に蔓延したの。校長が門を閉じて、誰も出入りできないようにしたって母さんに聞いた。でも壁は兵士を閉め出すためのもので、疫病は閉め出せなかった
では、軍団兵はナハテン風邪に屈したのか?
真実を知りたいの? 誰にもわからない。門は二度と開かれることはなかったし、母さんはその件を話したがらなかった
でもこれだけは言える。誰か… あるいは何かが、まだここの広間をうろついてるわ。うめき声やうなり声が絶えず聞こえるってみんな言ってる。アンデッドかもしれない
夢について詳しく聞きたい。いつも同じなのか?
始まりは全然思い出せない。でも終わりはいつも同じなの
私は要塞の外に立ってる。今の私たちみたいに。次の瞬間、私は中にいる。じめじめした廊下を歩いて、広い部屋に入る。そこには机に向かう誰かがいる。男よ
詳しく話せるか?
そうね… 疲れてる? 悩んでるのは確か。秘めた恨みで疲弊してる感じ
もっとよく見ようとして近づくの。すると彼は、止まれって手を払う。私は無意識に、母さんのネックレスを差し出す。受け取って欲しいと思ってるのね
しかし、受け取らないんだな
ええ。彼はふと目を上げて私を見る。疲れて充血した目よ。私によく似た目。一瞬、お互い見つめ合う。そして私は冷や汗をかいて目を覚ますの
ありふれてるって思うかもしれない。でも、説明できない苦しみがあるのよ
公式晩餐会と言っていたな。外交官か何かなのか?
ええ。母さんの跡を継いで、かな。少なくとも継ごうとはしてる
前に話したけど、母さんは生前、執政官を務めていた。帝国市民に気を配り、センシャルのカジート評議員と協力していたの
母が外交官だったなら、なぜ士官学校に導かれた?
嘘みたいだけど、母さんはもともとは軍団兵だったの。一時期はここで教えてたこともある。きっと、年を重ねて丸くなったのね
母さんはここで過ごした頃の話をほとんどしなかった。過去に触れたくないんだなって、いつも思ってたわ
彼女はネックレスの重要性について、何か話していたか?
死ぬ間際になって、やっとね
死ぬ前、母さんは朦朧としてた。最後に意識がはっきりした時に、私の手にネックレスを握らせて囁いたの。「許して」って。その時は、私に許してほしいって言ってるのかと思った。でも今は自信がない
会話を終えると「ホノリアのロケット」を受け取ります。
放棄された要塞に入る
放棄された要塞に入りましょう。
要塞の中に入ると、ホノリアのロケットから声が聞こえてきます。
この広間は覚えている。立派だったのに… 今は、廃墟同然。全て私のせい
お願い、力を貸して。蔵書庫を探してほしいの。私の愛する人からの手紙が、執務机の上にある。私の償いはそこから始まる
探索を進めて、机の上にある「未送付の手紙」を読みましょう。
手紙を読んだ後、ジャノ・インヴェルが現れます。
誰だ? ここで何をしている?
ジャノ・インヴェルと会話しましょう。
この士官学校に残ったものを強奪に来たのか? まあ、いい。どれだけ侮辱的なことを企んでこの広間に来ていようと、私がかけた呪いの前ではたいしたことない
何者だ? この手紙を書いたか?
私はジャノ・インヴェル、帝国の魔闘士にして呪文作成の教官だ。ああ、そうさ、その手紙は私が書いたもの
何の用だ? 20年間閉じ込められたんだ、退屈な会話ならごめんこうむる。簡潔に話せ。できないなら立ち去れ
カティナ・ガラナに頼まれた。彼女の母親のホノリアが、このネックレスを娘に渡した。認識できるか?
ガラナだと? 八大神にかけて…
ああ、その名は知っている。そしてそのロケットは、結界呪文のフォーカスになるはずだったものだ。ナハテン風邪から我々を守るために使うつもりだった。だが、ホノリアはそれを持って消えてしまった
呪いと言ったな。このロケットは呪いを破れるのか?
希望を持つのはためらわれる。だが、そうだな、おそらく破れる
ホノリアがロケットを持ち去った後、新しいフォーカスを作ろうとした。ホノリアが大切にしていた物で作ったトーテムだ。3回試して、全て失敗した。そして結果は… ご覧のとおりだ
何ができる?
そのロケットは、同じ呪文のかかった別のトーテムへ導いてくれるはずだ。腐敗したトーテムを破壊しなければ。トーテムは、私たちの魂を、失敗した結界の儀式に縛り付けている
破壊したら、ロケットを持って戻ってきてくれ。そうすれば壊れた物を直せる
この結界呪文について教えてくれ
お前はトーテムを使った私を馬鹿にするだろうな
儀式は魂を結びつける。魂石とよく似ているが、違うのは肉体も結びつけることだ。儀式のフォーカスが無傷なら、呪文に触れた者の肉体と魂も無傷なままだ
何があった?
魂に影響を与える呪文は常に危険を伴う
愛する… いや、私のパートナーであるホノリアはロケットが強力なフォーカスになると確信していたようだ。それを彼女に渡した。私の母のものであり、彼女の母のものであり、他にもたくさんの人の手を渡ってきた
このロケットの何が特別だ?
そこには… 感情的な力がある。結界の儀式は強い絆に依存している。人々の絆にな
私たちが互いに抱く好意、ロケットと共有する関係のおかげで、ロケットは完全なフォーカスになった。だが、彼女は去った
では、別のフォーカスを探そうとしたのか?
そうだ。匹敵する価値を持つトーテムをな
彼女にとって大切な品を使おうとした。彼女が置き去りにした物を。だがどれも、あのロケットには及ばなかった。絆が弱すぎたんだ。儀式を行うたび、呪いは深刻になっていった
他の軍団兵をアンデッドにしたのか?
すぐにではなかった
彼らは徐々にナハテン風邪に倒れていった。呪文は彼らの肉体を守るには弱すぎ、死なせるには強すぎた。それで魂と死体が残ったんだ。生き地獄だよ
なぜホノリアは出て行ったと思った?
ホノリアは疑問を持っていた。みんな、そうだった。だがどこかの時点で、彼女は儀式への信仰を完全に失ったようだった
私は激怒した。最初はね。任務放棄の罪で逮捕の要求まで考えた。あの手紙を出していれば、そうなっていただろう
ホノリアの娘は、その手紙を書いている光景の明晰夢に苦しんでいる
さほど驚きはしない。あれは人生で最も長く、最も苦しかった夜だ
だが手紙は出さなかった。出せなかったんだ
どうすればトーテムを破壊できる?
結界の呪文のせいで、普通の方法ではトーテムを壊すことはできない。だがロケットの存在が、呪文を不安定にするだろう
トーテムの近くでロケットをかざせば、崩れてアルケインの煙になるはずだ
はず?
呪文作成は数学じゃない。「はず」というのは、魔闘士が確実さに言及するときの最上級の表現だぞ
もう一度、ジャノ・インヴェルと会話しましょう。
仲間のこの状態については謝る。見た目はこうだがあのうろつき回る死体たちは、かつては気高く、帝国によく尽くしていた。卓越した戦術家、優秀な学者… そして、良き友だった
ホノリアと私のせいでこうなった。それは考えないようにしている
汚したトーテムを破壊する
探索を進めると、ホノリアのロケットが話し始めます。
ジャノは人々を救うために必死で、私はその期待に応えられなかった。皆の期待にも。だから私は、償わなければならない
でも… ジャノは私が去った理由を知らない。あの時守らなければならなかったもの、私自身より大切だったものを、伝えてさえいれば…
探索を進めて「ホノリアの剣」を破壊すると、ジャノ・インヴェルの過去の幻視が現れます。
まだやれる。ホノリアがいなくても。ただ、彼女が大切にしていた物が要る。彼女はこの剣をいつも磨いていた。うまくいく。でないと困る
ジャノは全力を尽くしたけど、一つ大事な点を忘れていた。道具は私たちを結び付けなければいけなかった。私たち二人を。ごめんなさい、ジャノ…
探索を進めて「ホノリアの日記」を破壊すると、ジャノ・インヴェルの過去の幻視が現れます。
お前はいつも自分の秘密を大事にしていたからな。これで足りるだろうか… お前の心配。喜び。密かな欲望。今日、また兵士が1人病に倒れた。足りるはずだ
日記を読んでいれば、私がなぜ去ったかわかったはずなのに。ジャノ、今回だけは私の秘密を気にせず、日記を読んでほしかった
探索を進めて「子供の玩具」を破壊すると、ジャノ・インヴェルの過去の幻視が現れます。
ホノリア… それに何だそのおもちゃは! 子供の頃のお気に入りか? やってやる… ホノリア、よくも私を置いていったな!
私がこの手でその人形を編んだのよ。私たちの… ジャノの子供への贈り物。ジャノは私が娘を身ごもっていたことにまるで気づかなかった。忙しかったから。いつも忙しかった
あの儀式は… 魂縛りの儀式よ。あんな呪文のために、子供の命を危険には晒せなかった。だから私は去ったの。自分の臆病さが憎い… 別れを告げることさえしなかった。でも今なら、償いができる
ジャノ・インヴェルの所に戻る
ジャノ・インヴェルの所に戻ると、ジャノ・インヴェルが話し始めます。
これを試す前に質問はあるか?
ジャノ・インヴェルと会話しましょう。
よく戻ったな。八大神に感謝する
トーテムを3つとも破壊したか? そうであることを祈る。すでに拘束が弱まっているように感じる。ロケットにかかった魔法を解けば、ようやく我々の魂は安らげるだろう!
トーテムはすべて破壊した。ロケットの魔法をどうやって解除すればいい?
ロケットを炎に落とすんだ
たとえ最高の状態でも私がムンダスに留まる力は弱い。お前がいない間に、この炎に何とか魔法をかけた。ロケットにアルケインの力がまだ残っていても、焼け落ちるはずだ。この魔法が消えれば… エセリウスが待っている
ホノリアの姿の一部がこのロケットに紐付いているようだ。ロケットを燃やせば彼女も燃えるか?
呪いを解くには何が必要か、彼女は知っている。何が起ころうと彼女は準備ができていると信じている
ロケットを炎に落としてくれ。頼む
もう一度、ジャノ・インヴェルと会話しましょう。
頼む。急いでくれ。エセリウスの平穏が、すぐそこなんだ!
儀式のかがり火を使うと、ホノリア・ガラナが現れます。
ジャノ。八大神よ… うまくいった
ホノリア? 本当にお前なのか?
ジャノ・インヴェルと会話しましょう。
本当にホノリアなのか? 彼女を最後に見たのは、もう… 彼女と話してくれ。言葉が出てこない
ホノリア・ガラナと会話しましょう。
カティナは味方を選ぶのが上手ね。それでこそ私の娘よ
ついに私たちも休める。ようやくね
それで、これからどうなる?
そうね… 裏切ってしまったあの人と和解してみる
私たちがエセリウスに流れて行く前に、もう一度カティナに声を伝えられるといいけど。もし駄目だったら、愛しているとあの子に伝えて。誰よりも。あの子をあんなに苦しませることになるなんて
ジャノについて、彼女にどう言えばいい?
真実を伝えて。あなたの父は危険を顧みず、全員を救おうとしたって。私はあの子の無事を第一に望んでいたけれど
ジャノと私はどちらも間違いを犯した。プライドと強情。臆病と苦悩… でも、私たちはやり直せる。平安を見つけられる
もし呪いを解けば、残ったアンデッドはどうなる?
肉体はいつだって鈍重で頑ななもの。死体はもうしばらく広間を彷徨うかもしれない。でも保証する。彼らの魂は呪いから解放され、ほどなくエセリウスへの道を見つけるでしょう
そうか。見たことをカティナに伝えよう
会話を終えると、ホノリア・ガラナとジャノ・インヴェルが話し始めます。
あなたが私を必要としていた時、いなくなってごめんなさい。臆病だったの。でも、伝えなければならないことがある。私が逃げた理由を
一体どんな理由がある? 我々は彼らを救えたんだぞ。なぜ私の元を去った?
来て、ジャノ。私たちが消えてしまう前に見せてあげる
カティナ・ガラナと話す
洞窟の外にいる、カティナ・ガラナと会話しましょう。
八大神に感謝を。戻ったのね! 何を見つけたの? 母さんの魂は安らかに眠ってる?
ああ。ホノリアは救われた。夢は終わるはずだ。愛していると伝えてほしがっていた
ほっとしたわ。両方の意味でね。母さんが悩んでた理由はわかった? 何が原因だったの?
ジャノ・インヴェルという男が、呪文の詠唱にホノリアの力を必要とした。彼女は出て行って、呪文は失敗した
そして、その呪文は呪いになった。この20年間、学校を悩ませた呪いね。なるほど
でもわからない。なぜ母さんは、その人が助けてほしいときにいなくなったの? 私の知ってる母さんは、友人を見捨てたりしない
娘に対する呪文の影響を懸念したようだ。その時はすでにカティナを身ごもっていた。父親はジャノだ
父親? まさか、そんなことが?
すぐには無理。すべてを納得するのは。母さんが長年、この重みに耐えてきたなんて信じられない。でも、とにかく母さんを助けてくれてありがとう。2人がエセリウスで和解する方法を見つけてくれることを願ってる。母さんと、父さんがね
役に立ててよかった
眠らないといけないんだけど、これだけ色々あると眠れるかどうかわからない。母さんの過去の秘密、存在すら知らなかった父さん… とても重いわ
とにかく、何から何までありがとう。八大神の祝福がありますように
クエストを完了する。
クエストを完了した後、ジャノ・インヴェルとホノリア・ガラナが現れます。
ホノリア。この子は誰だ?
これはあなたの娘よ、ジャノ。カティナよ。だから私はあなたの前から去ったの。まだ生まれてもいない子供に、あの儀式は危険すぎた。言おうと思ったの。何度も。でもあなたは忙しくて… 私には勇気がなかった
カティナ… 知らなかった。目がお前と同じだ、ホノリア
頑固さはあなた譲りよ。だからきっとこの子が、私たちを助けてくれると思ったの。あなたには言うべきだった。本当にごめんなさい
ありがとう。この子を見せてくれてよかった。ただ… もっと時間があれば
カティナ・ガラナと会話しましょう。
センシャルへ戻る前に、少しここで休むわ。何週間も休んでなかったから
これはこれですごいわね?
何かとは何だ?
要塞よ。シロディールの外に、これほど壮大な帝国の建物はあまりない
ここを取り戻せるかもしれない。アンデッドを始末できれば、再建して… 歴史を学べる。両親も誇りに思うはずよ、きっとね
後日談
エルスウェアの誇り
当クエストを完了している場合、南エルスウェアのエピローグクエスト「エルスウェアの誇り」にカティナ・ガラナが登場します。
クエスト報酬
- 経験値(中)
- ゴールド(中)
- 放棄された要塞の鎧
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