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書籍

クラフトモチーフ70:古代アルゴニアン

コンコルディア・メルシウス著

シロディール・コレクションを代表して、ダスクフォール以前のアルゴニアン衣服と装飾品を紹介できることを誇りに思います。ブラック・マーシュ全土の探検中に発見されたデザインと意匠の類似は、アルゴニアンがかつてより統一された文明を有していたか、より広く交易していた可能性を示唆しています。


簡素なサークレットやヘッドバンドを基礎として、その上に様々なスタイルの頭装備が作られました。多くのものは顔の上部に目立つ装飾を配し、羽根飾りや宝石、大きな真鍮の肖像などを飾ったのです。非実用的に見えますが、こうした頭部装飾は戦闘に際してさえ、革のフードよりも好まれました。

肩防具
通常は革と青銅を組み合わせて作る肩防具は、ただの湾曲した肩当てと、脇の下で結ぶ紐です。肩に合わせて形作るのではなく、多くのものは上に向けて突起しています。装着者の顎にまで届くものもあるほどで、首当てにもなっていると言えます。

胸当て
古代アルゴニアンはチュニックよりも軽いサッシュやスカーフを好みました。意志疎通のために襟や背骨を覆わないようにしていたのかもしれません。鎧はほぼ全面的に青銅片から作られており、主に肩と腹部を覆います。これは彼ら自身の鱗で、むき出しの脇と背中を保護するつもりだったことを示唆しています。

手袋
彼らの末裔と同様、古代アルゴニアンは手袋を実用的でないと考えていました。彼は親指に引っ掛ける指空き手袋や、闘技場の戦士が使うような手に巻くスカーフを用いていました。布や革製の篭手は装飾と保護の目的でよく使われ、革製の一部は硬い金属片を被せて戦争に用いられました。上腕の周囲にフリルのついたバンドも、あらゆる場所で使われていた装飾品です。

ベルト
ベルトはほぼ完全に装飾用で、高度な技術で紡がれた布のサッシュを、時として黄金の鎖、指輪、色鮮やかな帯で飾ったものです。戦士はこのようなサッシュの代わりに、より丈夫な爬虫類の皮ベルトを、武器と鎧を支えるために用います。紋章は私たちで言うへその辺りにつけるもので、多くにシシスの肖像が配されています。

脚当て
今のアルゴニアン部族の間では簡素な下帯が広く好まれる足装備ですが、彼らの祖先は布を何層も重ねて体を包んでいました。膝か足首までのスカートやズボンに重ねて、フリル付きスカートや垂れ下がった布地などを身に着けることが多かったのです。戦士たちは硬い革や紡ぎ合わせた葦を基礎として、青銅や骨で強化することを好みました。

ブーツ
古代アルゴニアンは現代の多くの部族よりも多くの足防具を使っていましたが、それでも彼らは足を濡らしておける開放的なデザインを好みました。ゴム底のサンダルはあらゆる人々の標準装備でしたが、地位の高い者にはフリル付きの脚用スカーフ、アンクレット、脛当てなどが付属物として頻繁に見られます。


縁に沿って配されたガラス製の歯が歯車を思わせるのか、それとも盾の表面のオレンジ色や、四角い渦巻き模様のせいか、古代アルゴニアンの金属細工には見覚えがある感じがして仕方ありませんでした。答えは彼らの戦槌のように私を打ちました。ドワーフの影響なのです。ブラック・マーシュはかつて、今のように隔離された地域ではなかったのかもしれません。

短剣
長さとは関係なく、古代アルゴニアンの刀剣は叩いた青銅の窪みに火山ガラス片を備え付けられたものです。ブラック・マーシュには火山活動が一切知られていないことを考えると、火山ガラスがこれほど多くの武器に広く使われているのは驚くべきことです。このことは、アルゴニアンが現在で言うモロウウィンドを定期的に探索していた可能性を示唆しています。


古代アルゴニアンはすでに金属加工の能力を有していたのに、なぜ火山ガラスが好まれたのか私たちには分かりませんでした。そうした剣の一つを試しに使ってみたところ、すぐにその圧倒的な鋭利さは、ガラスが無傷でさえあれば恐るべきものであることを知りました。これは戦場で交換することが容易で、金属を研磨する道具よりも軽量なのです。


私たちが回収した古代の斧は明らかに戦争用の武器だけです。おそらく、道具の場合はこれと同じ質の素材と労力を注いで作られることはなかったと考えています。この戦争用の斧は真鍮合金に据え付けられた火山ガラスからできており、羽根と染色した羊毛、黄金で装飾されています。このレベルの金属加工術は、現代のブラック・マーシュに存在しません。

戦棍
沈没した工場から私たちが回収した戦争用の打撃武器は見事なものでした。大部分は青銅製のこの武器は、高い地位の戦士が身に着けていたものに違いありません。しかし叩きつける先端部分が最も興味深い部分です。通常はアルゴニアンの頭部に似せて作られていますが、デザインは幾何学的なほど角ばっており、素材の金属と同様、見慣れた形をしています。


杖はシシスの司祭にとっての主要な道具です。この青銅の棒の多くには、司祭が犠牲を捧げる大蛇の肖像やシンボルがあしらわれています。しかし一部には儀式の多くで血を流させるため、カミソリのように鋭いガラスの歯が付いています。全ての証拠が、少なくとも大部分の部族において、古代アルゴニアンの崇拝では現代よりもシシスがより中心的な役割を果たしていたことを示しています。


古代アルゴニアンのヒストとの関係についてはわずかにしか分かっていませんが、私たちが回収した弓はヒストの木から作られたものと思われます。もしかすると、彼らは矢をヒストの意志の延長、つまり死の宣告のようなものと見なしていたのかもしれません。しかし、単に最も手近にある木材だったという可能性もあります。

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