ブレイズの歴史家 ディル・トネナカのキアサ・ヴェーダ著
「アカヴィリ」とは何を意味するのだろうか。第一紀の終わりに我が先祖がタムリエルへ現れてから長い間、アカヴィリとはツァエシの人々とその遺産を指すようになった。ツァエシは遠い東のアカヴィリ大陸で、最も洗練された文明である。子供たちが学校で教わる通り、第一紀28世紀の初頭にツァエシは大規模な武装使節をタムリエルに送った。神話的な目的があったようだが、ここでその問題に触れるには紙幅がない。このツァエシ軍は、シロディールのレマン将軍の敵として登場し、その後味方になった。その後レマン将軍は皇帝レマン一世となり、第二帝国が誕生した。
私の祖先はこのツァエシ軍にいた。実際のところ、多くのインペリアルが今ではアカヴィリの血を引いていると主張できるし、そうするべきだ。「アカヴィリ」という名前が、最近の蛮族カマルによる愚かでどうしようもない、徹底的に撃退された侵略によって汚されていなければ。しかし、ここで彼らのことはこれ以上語らない。
代わりに、ツァエシのことを語ろう。子孫以外に多くは伝わっていないが、これは我々が歩む蛇の職人の道の特徴によるものではない。我々の祖先はレマンの配下と自由に技術を共有していた。時間の経過とともに古いスタイルは希薄になり、評価を落として行ったが、蛇の道をそのまま示す例がリンメンのトルネカに残っている。私が歴史家として働いている街だ。
我々の伝統的な防具を見てみよう。入念に堅い板を結び付け、動きやすく刃を防げる防具を生み出した。弱い部分が重ねて守られていることに注目していただきたい。全てが身体の動きに合わせて動くようになっている。
仮面の兜は陰気で荒々しく、角や派手な紋章をつけて恐ろしいシルエットを生み出し、無敵の悪魔の戦士に見せている。
距離に対応した三種の刀、短剣、両手剣、細く片刃の曲刀は素晴らしく、素早い斬撃が行えるようになっている。必要なら先端で突くこともできる。
盾の美しさは奇妙なほどだ。我々が戦闘で盾を使うことはほとんどないが、長年受け継がれて来た職人の基準に沿った盾が作られ、装飾されている。
そして、蛇頭の弓を恐れるといい。赤と黄土の縞模様は、生と死の両面を表し、この二つが常に近くあり、近くあるべきであることを示している。矢でさえも細心の注意によって作られている。
蛇の職人の道を進みたいと望むなら、ここで鎧職人を目指すと良い。
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