ヴィベク・シティ名家の調達係、ヴィンダメア・レドラン著
私たちの武器と防具が巨大な節足動物の爪とキチンに着想を得ているのはなぜなのかとレドラン家以外の者に尋ねられたら、最近エンペラークラブの姿を見たかと聞いてやりなさい。そう、かつてヴァーデンフェルのアッシュランドを闊歩していた、大聖堂ほどもある大きさの甲殻類です。あの生物はどこにいったのでしょう?
私たちが殺したのです。レドラン家の戦士である私たちが。
義務、厳粛さ、敬虔。それが私たちの合言葉です。私たちはモロウウィンドのダンマー名家の中で、戦時における守り手です。この下に刻まれた指針に従って、レドラン式のクラフトを実行しなさい。名家の名に恥じぬよう、手は抜かないこと。
兜
レドランの戦士には至近距離で敵と戦うことが奨励されるので、兜は分厚い半円の頭部と、顔全体を覆う面頬で、頭を最大限保護するように設計されています。兜の冠はショークの大顎に似た細長い角笛で装飾されます。
肩防具
レドランのポールドロンは通常、装飾用に線細工された、湾曲され張り出したキチン製(あるいはキチンに見える)プレートです。肩に装着する際には、肩と腕の関節が完全かつ自由に動くようにします。
胸当て
我らレドラン家の胸当ては柔軟な革を中ぐらいのキチン製(あるいはキチンに見える)プレートで何層にも覆って作り、打ち出し加工と線細工で装飾します。この装飾は聖なるスカラベのシンボルを含んでもよいでしょう。
手袋
掴み、握りやすいように、レドラン家の篭手は最も重装の鎧でも手と指に硬い素材を使うのは避け、重ねたキチン製プレートを前腕部にのみ付けます。こうした篭手のプレートは通常先端を尖らせ、肉迫してきた敵に与える脅威を増大させます。
ベルト
ベルトは強靭ながら簡素で、比較的飾り気がありません。バックルはキチン製の装飾にしてもよいでしょう。革は手に入るならなめしたカゴーティ皮にすべきですが、やむを得なければ上質のグアル革で代用しても構いません。
脚当て
レドランの脚当ては重くとも柔軟な革で作られ、重ねたキチン製(あるいはキチンに見える)プレートを前部で固定し、装着者の脛を保護します。このプレートはブーツの甲に付けられたプレートに合わせなければなりません。
ブーツ
レドラン家のブーツは入手できる限り最も丈夫な革で作られ、険しい地形から保護するため靴底を厚くします。左右の足の甲にはそれぞれ、硬く尖ったキチン製のプレートを二重にして保護します。
盾
大きな凧型をしたレドランの盾は、巨大なスカラベのキチン製プレートを重ねたような見た目をしています。我らが名家のスカラベのシンボルは、盾の中心に装飾されることが多いのです。盾の前面には昆虫の尖った肢の網目が付けられ、装着者の視界を塞ぐことなく保護します。
短剣
レドランの短剣は幅広で比較的刃が短く、鎧を身に着けていない相手に致命傷を与えられるように、先端が二叉に分かれています。我らが名家の剣術は刺突よりも斬撃を重視するため、二叉の先端は鎧に対しても不利になりません。
剣
レドラン家戦士の剣は幅広の直剣で両刃になっており、先端はに死をもたらす二叉の刃が付いています。鍔が狭いのはレドランの剣士が刀身を使って受け流す訓練を受けているからで、握りの上に手の幅ぐらいの広さで付いています。
斧
我らレドランの斧の両刃は、私たちがその獰猛さを体現している、モロウウィンドの巨大昆虫の爪と大顎を思わせるものです。青銅で補強しますが、刃自体が可能な限り強固な金属製であるべきです。理想的には炭素鋼を使います。
戦棍
レドランの戦棍の重いヘッドは全方位に鋭い突縁が突き出し、昆虫の爪のように湾曲しています。青銅で補強しますが、戦棍のヘッドは重い鉄か鋼鉄、手に入るならばドワーフ金属で作るべきものです。
杖
レドラン魔術師の呪文用杖の先端装飾は、兜に付けられるショークの大顎の角に対応しています。接近戦時に二つの先端が敵の鎧に引っかからないよう、破損することなく簡単に切り離され、戦闘が終わった時には杖の柄に再びはめ込めるよう設計されています。
弓
古典的なレドランの弓は野生のファンガスウッドと弾力性のある足のキチンを張り合わせたもので、キチン製のプレートを弓の握りから拡がる湾曲部に被せます。矢筒は軽いキチン製プレートを青銅で補強します。矢は先端を幅広にして、ギザギザになっています。
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